ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『1987、ある闘いの真実』
群像劇のため視点も多く、散漫な印象を受けるところもある。しかし『タクシー運転手』がそうであったように、当時その場にいてなんらかの行動を起こしたひとの大半は行方不明、あるいは素性不明だろう。その数、どれくらい? 決して少なくはない筈だ。そう思うと、映画がひとりの人物だけを追わなかったことも納得出来る。そして、現代の平和(というには混乱が続いているが)はそうしたひとたちの思いが結実したものなのだと気づく。まだまだ未来は捨てたもんじゃないと希望が持てる。

ふと思い出したのは『飛龍伝』とその作者つかこうへいのこと。デモに参加していた樺美智子さんが亡くなったのは1960年のこと。1990年に出版された『娘に語る祖国』は当時読んでいるが、韓国現代史にちょっと詳しくなってきた今読むと新たな発見があるかもしれないな。

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・1987│輝国山人の韓国映画
いつもお世話になっております、公式よりも作品情報に詳しいページ。韓国映画のIMDb!

・「韓国のタブー」を映画化 カン・ドンウォンは自ら「出たい」〜「1987、ある闘いの真実」│朝日新聞GLOBE+
映画が完成する迄の困難な道のり。非常に読み応えある内容ですが、「カン・ドンウォン(37)」の文字に衝撃を受ける。悩ましげな妖精かと思うようなあの大学生、37歳だったのかキェー

・新宿名物タイガーマスクさんと同じ回の鑑賞でした。泣いておられた。『キル・ビル Vol.1』の初日もそうだったんだけど(あと何だったかな、4〜5回はある。映画好きなのですよね)タイガーさんと一緒に映画観てるーと思うとなんとなくアガる

09月12日(水)
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