ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『ローガン・ラッキー』
冴えまくる脚本と冴えまくる演出のなか、水を得た魚のように嬉々として泳ぎまわる演技陣。この配役も絶妙よな……『パターソン』でもそうだったけど、アダム・ドライヴァーにあの役あてるかという。彼は怪我のためイラク戦争前に除隊になった元海兵隊員だ。チャニング・テイタムはソダーバーグの『マジック・マイク』に出演しているが、この物語はテイタムの実体験をもとにしたもの。彼が演じた主人公はかつてチャンスを逃し、そして新しいチャンスをつかまえる人物だ。ふたりは「かつてそうだった自分、そうなっていたかもしれない自分」を演じている。そんなアメリカ映画にダニエル・クレイグをああいう位置で出してるってところにもニヤニヤ。クルマのエキスパートを演じるローガン家の末妹を演じたライリー・キーオ、続編があるかもと思わせる、FBI捜査官を演じるヒラリー・スワンクも格好よかった! そしてローガン兄の娘ちゃん役、ファラ・マッケンジーが最高にキュートでした。どいつもこいつも愛さずにはいられない、皆しあわせになってくれと祈らずにはいられない。

監督作品を再びスクリーンで観られて嬉しい。好き好き大好き、ソダばぁおかえり!

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・【映画コラム】アメリカのカントリー賛歌の側面もある『ローガン・ラッキー』 - エキサイトニュース
・ローガンラッキーと、白人と田舎と - 吐き捨て系日記
使用曲について。なるほどなるほどと膝を打つ。気付いてない小ネタや要素、まだまだありそうだな


現金強奪の現場、『コカ・コーラ600』はこんなレース。アメリカの風景

・自称フォントおたくのソダーバーグですが、本編中のカットとして出る地名等の日本語訳(台詞の字幕とは別)がちゃんと映画タイトルに合わせたフォントになっているのには驚かされた。これ、どっから指示出てるんだろう

・金庫のみんなが誰から贈られたかわからんケーキを食べるところには、流石に「ねえよ〜」と笑った。こういう間が抜けてるところがあると、コメディだと安心して観られる。こういう弛緩を入れてくるタイミングも見事だったな……

・といえば、森で出会うくまにもウケた

・お金の配り方、『鼠小僧』みたいだったなあ。ニッコリ

・そうそう、携帯持たなくていいや病がますます進みました(笑)

11月22日(水)
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