ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『雨にゆれる女』2回目、アフタートーク、あれやこれや
はああホント話聞けてよかった、トークで聞いたあれこれを踏まえて再びかみしめたいのでまた観に行きたい〜。ちなみに『忘れられぬ人々』の火炎放射器シーンの恐怖が身に染み付いているもんで、これ迄篠崎監督には怖いイメージしかありませんでした。ところが出てきたご本人、軽妙トークの朗らかな感じの方。ちょっと驚いた。そしてよく喋る、話がとまらなくて松田さんが時間気にしてた(笑)。そして山田さんはダンディな方でした。
二度目の本編鑑賞は、結末を知っているうえでストーリーを逆算して追える楽しみもあった。前半の理美のぎこちなさ、化けの皮がはがれていくふたりの様子が愛らしく見えてくる。健次、クビになった途端足ひきずるのやめてすたすた帰る(笑)。補聴器つけずにうっかり電話に出ちゃったの見られてアー! てなってんのももはやおもろい。そして何故鍋の蓋を二度開ける。おもろい。関西弁がぽろりと出るタイミングはせつない。理美にごはん用意して出かける行動原理、ねこの餌付けと同じだね。一方理美は最初に食べてたのがサンドウィッチ、次においなりさん。ユーモラスでもある。ずっと一緒にいられたらよかったのにね。
映画は健次が今の場所に辿り着いて四年後、の話なんだけど、罪を犯してから工場に勤めはじめる迄に数年の空白がある。その間何をしていたのか、則夫はどうやって健次になったのか、ということを想像するのも面白いです。幼くして両親を失った理美のことも。ふたりの出会いは偶然だったのか、あるいは? 考え出すときりがない。
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・音楽家、半野喜弘の監督デビュー作「雨にゆれる女」。主演は盟友、青木崇高! - クラウドファンディングのMotionGallery
クラウドファンディングしてたんですね、当初のタイトルは『HIGH TIDE』。知ってたら参加したよーそして「この雨はワシが降らせた」とか言いたかったわ。遅いわ。ログにクランクイン前後のことがいろいろ、読み応えあります
・Vol.16「制作ノート4 冬のシーン」MotionGallery
そのなかからひとつ。思えば物語のはじまりとおわりは、どちらもマジックアワーだった
・健次という名前について|Facebook
「健次」は無意識だったんですね。半野さんのFBにいろいろ裏話、予算の都合上雨が降らせられない……て悩んでたり。クラウドファンディングが成立してよかったですねえ
・映画監督・音楽家 半野喜弘さんの書棚|Men's JOKER PREMIUM
中上健次の話もしてる
・Makoto Sato|Facebook
メイキングを撮った方による裏話。「俺は青木に会いたいんじゃない、あの革ジャンを着た健次に会いたいねん、、、」半野さんかわいいな!
・『雨にゆれる女』青木崇高、初主演という山を越えてたどり着いた場所|Rolling Stone日本版
「ロケーションへのこだわりがすごかった。主人公が住む寂れたアパートを見つけた時は、半野さんも『勝ったと思った』と言っていました」。なー!
・大野いと「女優として追い込まれていくということを自覚しながら取り組めた作品でした」|AOLニュース
インタヴュアーの「設定はファンタジーかもしれないですが、ふたりの"普通"を渇望するような想いは普遍的」ってコメントにブンブン頷く
12月07日(水)
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