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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『あいちトリエンナーレ 2016』(名古屋)、木ノ下歌舞伎『勧進帳』
まず建物がよいのねー。ここ、当時はこう使われていたんだろうなあ、売り場だったんだろうなあと想像する楽しさも。端聡『液体は熱エネルギーにより気体となり、冷えて液体に戻る そうあるべきだ。』は湿度や温度、音と「観る」こと以外にも五感が刺激される。あと単純にスチームパンクぽくて格好いい〜。その階上の寺田就子作品の一群でも、布をゆらす風や光の反射といった場所の持つ空気に魅入られる。光は色になるんだなあ、とか。バレエスタジオだったというフロアそのものも魅力的。ハラサオリさんが撮影したものがとても綺麗だったのでリンク張っときます。この視点がまたハラさんだなあと……美しいものには美しいものが共鳴するのねと思ったり。
-ハラサオリ『あいちトリエンナーレをぐるり。』
・損保ジャパン日本興亜名古屋ビル
大巻伸嗣の『Liminal Air』。15分入替制で行列出来てたけど比較的すぐ入れた。真っ暗闇の部屋に通され、ベンチに座って待っていると音と風の気配。目をこらすうちにわずかな光が差し、風にゆれるおおきな紗幕が遠くに見える。もっと見ようとすると光が遠のきまた暗闇、見られないもどかしさ、近づけないもどかしさがたまらない。色彩感覚もなくなり、自分が海底にいるような気分になる。あの見えそうで見えない幕……暗闇に目が慣れてくればちょっとは残像が見えそうなものだけどそれもなかったな。どうやってる……と調べてみたら、普段は白い紗幕を使っているシリーズだけど、今回初めて黒い幕を使用したとのこと。そうだったのか。あの感触は不思議だったなー、こーれーはーよかった、こういうの大好き。ビル外には同じく大巻伸嗣がペインティングしたTOYOTAプリウス。一転こちらは色とりどりの花。
・中央広小路ビル
山田亘『大愛知なるへそ新聞』、編集部はここにありましたヨ。フィールドワークものは長い時間がかかるもの、継続して見ていきたい。
■愛知芸術文化センター
おお、またもや大巻伸嗣。目の覚めるような真っ白なフロア一面に花、花、花!『Echoes-Infinity』がメイキング映像も含め素晴らしかった!
パブリックなワードローブ、西尾美也+403architecture[dajiba]の『パブローブ』も面白かったな。寄付された思い出タグのついた服展示。ミシン等が設置されたリメイクコーナーがあり、おなおしして試着出来る。会期終了前から譲渡もはじまる。ロマの家族を追ったマチュー・ペルノの写真作品群も印象的。主を亡くしたトレイラーが燃やされる映像の前には随分長いこといました。
吹き抜け構造、展望回廊に回遊歩廊。となりのオアシス21の外観含め、場所としても好きなところ。ひたすらうろうろ。ショップもかわいいもの揃いでお土産なんぞ購入。パッケージが素敵なきしめんとかも買いたかった…今回移動が多くあまり荷物増やしたくなかったので諦めた……。
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納屋橋会場がなくなっていたのは残念。もともとはボウリング場で、施設跡を残したまま倉庫になっていたところ。もうビルそのものがなくなってしまったそうだ。遺構を再利用するアートフェス、他の会場も年を経るごとに変わっていくのだろう。
水分はとりまくってたがごはん食べてなかった、そういえば名古屋っぽいもの食べてないなと17時にようやくひるごはん。鉄板ミートソースをいただきましたよ。
さて豊橋に移動。
・「あいちトリエンナーレ2016」まとめてみた!名古屋編 | TABlog | Tokyo Art Beat
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PLAT小劇場シリーズ 木ノ下歌舞伎『勧進帳』@穂の国とよはし芸術劇場 アートスペース
うぉおおおい、勧進帳でここ迄富樫に泣かされるとはー! いやまじで比喩ではなく泣いてもうたよ……いや、まいった。
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10月22日(土)
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