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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■高橋徹也『The Orchestra』
いやね…先日劇場での携帯の扱いについて話題になりいろいろ思うところがあったので。ステージに立つ側がどんなに気を配っても、観客側の不注意で全てがだいなしになることは決して少なくない。その日そのとき、その空間でしか表せない世界をつくりあげるために日々準備するアーティストへの敬意があれば、それを阻害する原因になるものなど持ち込める筈がないのだ。電源を切る必要はないと言う主張には絶対に頷けないと今回改めて思った。終演後「あのときもし携帯が鳴っていたら……」とふと考えてゾッとしましたよ。携帯だけには限らない。ステージに立つ側、それを観る、聴く側両方の協力によって生まれる奇跡と言うものはある。

それを後押しするかのように、外部からの騒音が一切なかった。茶沢通りに面しているので、大きな音をたてて走る車や救急車のサイレン等の音に水を差されることが過去何度かあった。しかしこの日はそれがなかった。SEED SHIPにいるひとたちの思いが通じたかのようでした。こんな幸運はそうそうない。演奏する側も手応えがあったのではないだろうか、こうなるともう自由自在だ。「ブラックバード」のグルーヴ(中盤のスローダウン!)、「大統領夫人と棺」のテンション、「別れの朝 歓びの詩」の名残惜しさ。繰り返すが、奇跡のような時間だった。

「このとき、この場所でしか聴けない」ことはとても贅沢。居合わせたことに感謝したが、同時にこれだけ素晴らしい作品は広く知られ、聴かれてほしいとも思う。もうホント、このシリーズの音源を出してほしい。高橋さんの何度目かの代表作になるようにも思います。20周年おめでとうございます! やー、この一週間は20周年づいてました。

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その他。

・メンバー紹介で矢野さんの苗字を間違える。演奏や歌にのめりこんで集中してると回路が混線することありますよね!(とフォロー)
・すっごい気にしていた。「香織さん、詩織さん、小百合さんって語感が似てるって言いたかったんだけど(まざってしまったらしい)」「これは許されない」「罪は消えない」「今夜眠れないかも」「ひとの名前を間違えるなんて……自分が高橋って結構ある苗字で、学校とかで『高橋(テ)』とか書かれるのがすごくいやだったのに。なんだよ(テ)って! 人権侵害だと思っていたくらいだったのに」「でもウチの母親が兄貴のものと区別するためパンツにまるて(㋢)って書くのはすごく好きでした(笑)」

・「大統領夫人と棺」で盛り上がったあと「やー、やっぱロック向いてるわ」
・ライヴ前近所を散歩して気持ちよかったって話。「柴犬のおっきいやつを二匹つれてるひとがいて……」秋田犬のことかな……
・ノンアルコール・ビールに凝ってる話。これでつまみ食える。「ビール、いるかな?」
・『The Endless Summer』は去年の秋出したので、まだ夏を迎えてない。「創作意欲はすごくあってすぐ次、となるし、周りも次々って感じになってるけど、もうちょっとね。まだ新譜気分でいさせてくれよって感じです」

・アンコール。「はあ、思えば…」と言い出すので弦楽ライヴシリーズのことをふりかえるかと思いきや「初めてグミを食べたのもこのライヴのためのリハーサルで……」。何を(笑)
・「女性がいるってのが珍しくて。『お菓子、どうですか?』なんて……はああ、俺たち…なあ!」と佐藤さんを巻き込む
・「もう、格好よくてね。堂々としてて。俺たちもう…ねえ……」どんどんうつむく。おもろい……
・今後は道場破りシリーズもやりたいそうです。先輩の胸を借りたいし、久しぶりに一緒にやってみたいひともいるし、とのこと。柔道着で待ってるそうです。待つのか

(セットリストは高橋さんの更新待ちです)

03月27日(日)
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