ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『cocoon 憧れも、初戀も、爆撃も、死も。』
藤田貴大演出の特色である運動性とリフレイン。少女たちは砂が敷き詰められた舞台を走る。ひたすら走る。息があがる。肌に汗が光る。台詞が不明瞭になり、声が上ずっていく。女生徒たちの日常は繰り返されるが、全く同じ日と言うものは決してない。日々、いや一分一秒ごとに身体には時間が刻まれる。戻ることはできない。青柳いづみの肩の線、菊池明明の伸びやかな腕と脚、青葉市子の声。生徒たちが唄う声、コロスケの大人の声と身体。暗い照明のなか、彼女たちの身体が目の前を走り抜ける。いつかは朽ちる身体を、連続する時間を、ひたすら見る。揺れる声を、ひたすら聴く。そうならないため、そうさせないために何をすればいいか、ひたすら考える。

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その他。

・『野火』の翌日に観たってこともよかった
・「ひよ」役の西原ひよさんって、あのひよちゃん? と驚いた
・ex.青山円形劇場のスタッフさんがロビーにいた。ああ、ここに来たんだと嬉しくなった。顔を憶えるくらいあの円形には通ったんだなーと改めて思ったりもした

07月02日(木)
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