ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『鈴木勝秀(suzukatz.)-130313/ウエアハウス』
・トモロヲさんがピアノに近付いていって前嶋さんとノイズ連弾、いぬを黙らせる=音を止める。わーん

・今回のホンは、一昨年の演劇集団円とのコラボ『ウエアハウス[circle]』をふたり用にリライトしたものとのこと
・[circle]ではふたりの年齢設定が『動物園物語』とは逆転しているところや、ジェリーに当たる人物にこどもがいない理由が「結婚が遅かったから」になっていた
・過去の『ウエアハウス』では「妻には子宮がない」ためこどもがいない、と言う台詞があり、[circle]でそれを削除したことも興味深かった
・それが今回「子宮がない」が復活し、なおかつ「結婚が遅かったから」になっていた
・こういう細々した違いが興味深く面白い。演者の年齢(見た目含)から喚起されるものも多い

・しかしトモロヲさんは塚本監督言うところの「博多人形のような肌」を持つ年齢不詳さんですからもう訳がわかりませんね(笑)いや実際の年齢知ってるけどホント若々しーよね……
・年齢や生活環境の違うふたりが根底に通じるものを抱えている。今回の出演者、世代的にはほぼ同じくらいなんだけど、その同じ世代でも細分化されてきて、いくらでも違うしいくらでも同じ。と言うところが面白い
・トモロヲさんの「突っ込んだ話はこれから☆です!」て言い回しに大ウケ。他にもちょっとしたトーンやアクセントの違いで笑いを呼んでいた

・と言えばヨシダさんの「たすけてくださーい」がよかったなあ、沁みた。恐怖と緊張のあまり喉が絞まって声が出ない感じがまざまざと。ああ、きっと誰も気付かない、誰も来ない。助けてくれるひとはいない
・ヨシダさんの声でギンズバーグ聴けて嬉しかった!堪能した!

・かめ大好きだし飼ってたこともあるのでかめをディスるのは許さねえ
・あーかめかわいい!

・“いぬの長ゼリ”をピーターに当たる人物が語るラストシーン、好きなんだー
・実際『ウエアハウス』において、『動物園物語』の“いぬの長ゼリ”は減りつつある。もはやあの長ゼリがなくなっても『ウエアハウス』だなーってとこに行きつつあるんだな
・やがてジェリーに当たる人物、ピーターに当たる人物、と言う説明も出来なくなるんだろう

・ホンの表紙、今回ポストカードにもなっていたアートワークのマテリアルが多分『教授』の宣美で使われていたTVの写真を加工したものだったり、前嶋さんの音楽「ウエアハウスのテーマ」が教授の「トニー滝谷」(あー!)であったり、前嶋さんの「100歳の少年と12通の手紙」であったりと、ここにも溶けてる感じ。いずれどれがどの作品だったか曖昧になっていくかもな
・それは自分の記憶力の問題かも知れないが(笑)
・ん、ややこしくなってるな。『教授』は先月上演されたスズカツさんの舞台、教授は坂本龍一
・既に溶けつつある、自分の脳が

03月13日(水)
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