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I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『大友克洋GENGA展』
物量としての迫力にまず圧倒され、次にその一枚一枚に込められた粋に感嘆させられる。原画の実物を見ることでしか伝わらない質感。しかし涙がこみあげたのは、所謂目に映らないもの――気や、魂――を感じたからとしか言いようがない。最初のエリアに踏み込んだ足がすくんだのは、その『漫画家の魂』に押し戻されたような気がしたからだ。「私は漫画家なのだから、自分の力でできることは原画を出すことしかない。現在の私自身が最高と思えるものを提示する――それこそが、今の私に出来る漫画家としての最大の仕事であり、私なりの復興支援になる」。何かのために描き続けてきた訳じゃない。「いまできることに力を注ぎ続け」てきた、宮城県出身の漫画家が39年の間に生み出した作品群の魂。それが復興支援と言うきっかけを得て、静かに、しかし圧倒的な重量を持ってそこにあった。
これからきっと、紙に描かれた原稿は減っていくだろう。データ、画面でしか見られず、しかしそのモニタから気や魂を感じる作品も出てくるのだろう。それでも、大友さんの作品を、原画を見られる時代に生きていてよかったなあとすら思った。
最後のエリアは撮影オッケーで、金田のバイクに乗って、金田の革ジャンやゴーグルを身につけて写真撮影が出来るよ!てコーナーと、ひび割れてへこんだ壁で『童夢』のおじいちゃんみたいに「ズン」て出来るよ!てコーナーと(こちらに現場レポート→・大友克洋GENGA展ブログ『「ズン壁」と「金田バイク」で記念撮影!』)、壁に何描いてもいいよーてコーナー。すんごい張りつめた状態で展示を見てきたところ、最後がこれだったのでなごんだわー(笑)。らくがきコーナーには内覧会で来たであろう関係者の絵も沢山ありました。「ズン」を描いてる漫画家さんが多くてそれもおかしかった。吉田戦車さんのかわうその「ズン」はひときわ輝いていました(笑)。寺田克也さんのじいさんも存在感あったなー。
入場料の一部は支援対象となる6つの団体に直接渡ることになっており、出口には各団体の活動内容を紹介するパネルがありました。それを読んで、寄付する団体を自分で選び、半券を投票するシステムでした。入場料からいくらが寄付になるのか、それはどこに行って何に使われるのか、明記されているのは気持ちがよい。そして物販コーナーへ。カタログちょう充実です!デカい!重い!書籍コードがついてたので書店売りあるんだな、通販も出来るな…と思ったものの、帰ってすぐ読みたかったのと、そして実のところ買ったものを入れてくれる紙袋がちょー格好よかったんですよ(笑)あの紙袋がほしくてその場で買ってしまったよ……。D島邦明さん(!)による会場BGM『Καρδια OTOMO KATSUHIRO GENGA EXHIBITION』のCDと、『AKIRA』のポスターも買いました。もうパネルに入れて飾ってある!
と言えばね…そのD島さんと大友さんが会期中にイヴェント(・大友克洋GENGAイベント『Καρδια』)やるんですが、それに窪田晴男も出るのよ…多田暁も。ほぼHAO!じゃんこのメンツ!でもどうやってもチケットとりに行けないときに発売なのよ……うえーん。
日差しの強い時間に入場したのに、出てみると外は暗かった。時間をすっかり忘れていた。2時間以上が経っていました。やーもーあまりの凄さに吐きそうになったり泣きそうになったり(実際涙出たが)大変だった。それなのに、またリピートしたいななんて思っている。
04月28日(土)
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