ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■『国民の映画』
前日の大地震の影響で、公演がどうなるかと当日朝迄情報チェックをしていました。PARCO劇場は上演することを発表しました。ソワレだったけど電車が混みそうだし、家にいるとついついテレビを観て電気を消費しそうだし、家にいても劇場にいても地震がきたときの危険度は一緒のように思ったので(これは個人の判断ですよ)、昼過ぎに出発。
山手線は激混み。帰宅するひとを優先した方がいいでしょうし、まあ歩けない距離ではないので代々木から歩きました。途中休憩で入ったカフェ(原宿の奥の方)の店員さんは、自転車で荻窪迄帰ったと明るく話してくれました。こういうときお店が開いているとホッとするし、店員さんの笑顔にもホッとしました。
上演前に三谷さんの挨拶がありました。決して新しいとは言えない建物の9階。以前中越地震当日に同じPARCO劇場で『夜叉ケ池』を観たのですが、本当によく揺れたし怖かったことを憶えています。そんな観客をリラックスさせるべく笑いも交え、しかし真摯な話をしてくださいました。文字だけでニュアンスが伝わるか難しいですが箇条書きします。
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こんなときに芝居を観に来てくれて感謝します、悩みましたが上演することを選択しました。ひとりでもお客さんが来るのなら幕を開ける、と言う劇場の判断です。
来られない方も沢山いらっしゃるようで空席も目立ちますね。マチネもそうでした。その分リラックスしたのか、役者はとてもいい演技を見せてくれました(観客笑)、ソワレもきっとそうなると思います。
お芝居を観て、少しの時間だけでも不安を忘れて楽しんでもらえたらと思います。……そういう時に限って、あまり笑えないテーマの芝居を書いてしまったのですが……(観客笑)
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(追記:その後整った(微笑)全文がこちらにアップされています。やっぱりこの日は舞台も客席もテンパッてましたね、そりゃ当然。本当はこう言いたかったんですよね!現在も三谷さんは上演前のご挨拶を続けているようです。・PARCO劇場公式ブログ『震災後の「国民の映画」上演にあたり、三谷幸喜さんからのご挨拶』)
入りは八割と言ったところか。余震も何度かありました。出演者の演技も決してベストだったとは言い難い。しかしマシーンではない、人間が演じることについて強く考えさせられました。この状態の役者が観られたのはきっとこの日だけなのです。そして、三谷さんが言った通り本当に、私は少しの間だけ不安を忘れて芝居に引き込まれたし、グラブさんと新妻さんの歌に魅了され(素晴らしかった)、笑顔で拍手をしました。カーテンコール迄しっかり観て、作品について考える心の余裕を持ち家に帰ることが出来ました。観に行けたことに感謝します。
こうしてこの日の公演は行われましたが、PARCO劇場は、来られなかった方のチケットの払い戻しを発表しています。
・「国民の映画」3/12公演のチケット払戻しについてのご案内
■ちなみに
地震当日は徒歩帰宅。家のなかは結構なことになっていました。棚からiMac(初代おにぎり型、ボンダイブルーのやつ)が転落していたよ。これが落ちるってどんだけ…不思議なことに棚は倒れていなかった。下に置いてあったCD山を直撃したようで、何枚かは粉々に。データ取り込んでてよかった。このiMacは既に引退させており、つい数日前にどこに引き取ってもらおうかねえなんて業者を教えてもらったりしていたところだったので、拗ねちゃったのかなと思ったりした…ご、ごめん……。
そして食器棚は無事であった。ビバ引き戸。しかし細工が細かいお気に入りの小皿は欠けてしまっていた。中でぶつかりあったんだね……あとはまあ時計が落ちてたりとか本の山が崩れてたりとか。掃除掃除。
以降会社へ徒歩通勤が続いたりなんやらありますが、この程度問題ないぜ!と思うことにする。これは間違いなく長期戦になる、やれることはやり、自分の力が及ばないことにはただただ祈る。芝居を観られなかったら仕方ないと思い、観られたらただただ感謝する。生きていることに感謝する
街が復興しますように、弱っているひとが元気になりますように。亡くなった方々が、安らかに休めますように。
03月12日(土)
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