ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
[648740hit]

■『日本映画をリードする二人の天才 PART 1 三池崇史のカオス』その1
・『十三人の刺客』はR指定になっちゃうかなって思ってたんだけど大丈夫でPG12になり、テレビCMが打てた。映倫もいいひとが増えたんですね(笑)。切腹とか首がとぶとか、時代劇だから、そういう時代でのことなのでってことでOKだったみたい。大義のためと言う根拠もあったし。イチは大義とかないから…暴力の根拠はちゃんと原作に描かれているんだけど、映画の二時間でそれを説明するのは難しかった(そう考えると時代劇ってバイオレンス映画にはうってつけですな)

・稲垣吾郎さんについて。馬飼野さんが「SMAPのメンバーがあんなヒールをよく…」と言ったら「でもSMAPってヒールでしょ(笑)と言うか、完全無欠じゃない、だから憎めない。不完全だからこその魅力が出る。勝新さんとかそうだったでしょ?」

・稲垣さんや谷村美月さんが従来のイメージからかけ離れた役を演じたことについて。あれは(ああいう役を)役者が欲してるんだと思う。芸能界での立ち位置とか周囲の思惑とか、抑圧があるのでしょう。そういった中で、違う自分を出せる役を求めているんじゃないか。まあ最悪俺のせいに出来るしね、監督がああいうふうに撮ったんだからって(笑)。だからいろんな(イメージと違う役をやりたい)ひとが来てくれるんだと思う

・で、ひとり決まると最初は「えっ?SMAP?」となるんだけど、ちょっとすると「……成程、それは面白い」と、魅力的なキャストが集まってくる。そしていいチームワークが出来る。それは本編にも反映されていて、(役所さん演じる)島田新左衛門のもとに何故あれだけ命を懸けられるひとが集まったのか、その理由は描かなかった。新左衛門の人間性を細かく描いたり台詞で説明したりはせず、最低限で。かすかに匂いが残っていればいい。省略することで説得力が出ることもある

・「しかしこれ、アメリカ公開決まってテキサスに持っていくんだよ。NYでもやるみたいだけどテキサスって…誰が観るんだろう(笑)」と言ってたら、馬飼野さんが「いやでも『テキサス・チェーンソー』の本場ですよ」と応えてウケた

・『忍たま乱太郎』は、映倫は大丈夫としてもワーナーが公開してくれるかどうか(笑・ええ?)夏休み、家族皆でトラウマに(爆笑)。シネコンにポケモンやハリー・ポッターを観に来て満員だったら、「こっちが空いてるよ〜」って(笑)

三池監督の翔兄ィのものまねが似ててウケた……高い声で「ああ、そだよっ」ての(笑)。印象的だったのは、事前にプランを出しても、現場でどんどん変えていってしまうと言う話。「スケジュールのこともあるから一ヶ月くらい前にプランを提出しなきゃならないんだけど…絵コンテも描くけど、現場に入ると絵コンテ通りに撮るのがバカらしくなっちゃう」。プレゼンテーションのプロではないから事前にプレゼンしろって言われてもねえ、という言い方もしていました。現場でしか出ない発想って絶対あるんですよね。そしてきっとその現場の空気を敏感に感じ取ってこそ、撮れるものがある。

そういえば『殺し屋1』も、「こう撮ったんだけど、ここをこう出来ない?」って素材がドサッと来てCGのひとが苦労したって『殺し屋1 パーフェクトガイド』に書いてあったなあ。でも「無茶はしない。出来る範囲で」。つまり振る無茶は出来る無茶だと言うことです。スタッフの実力を知っている、現場を仕切る監督ならではの発言だと思いました。

長い。映画本編については後日。

03月05日(土)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る