ID:43818
I'LL BE COMIN' BACK FOR MORE
by kai
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■塚本晋也お蔵出し『TSUKAMOTO AMUSEMENT NIGHT』(2000年)
塚:死んでません(即答)。3人とも死んでません。もう二度と遭う事はないだろうけど、3人それぞれ、別の所で元気に生きてます。死んで終わりって、ヤなんですよ。…アラン・ドロンの映画とかで、よく死んで終わるのが嫌いで。事件が解決して、さあ彼女の所に行こうって車に乗って向かう途中でなーんかわかんないけどこう、車がひっくり返ったりして(笑)死んじゃって。ああいうの、イヤなんです。死んで終わりってのが。北野武さんの映画も…僕大好きなんですけど…『ソナチネ』はね、自分でパーンって頭撃っちゃって終わるじゃないですか、あれがこう…なんかガッカリして。だから、もし僕が死んで終わりって言う映画を作ったりした時には、何かよっぽどな事があったんだと思って下さい(笑)。でもね『BULLET BALLET』もね、死なないで終わるけど「すっごい救われた」って人と「救いようのない映画だ」って言う人がいて、両極端なんですよねー…。
あっそういえばね、当時(『TOKYO FIST』主演の)藤井(かほり)さんと話してたんですけど、『TOKYO FIST』の冒頭のシーンをね、あのージジイとババア…じいさんとばあさんが縁側でお茶飲んでるシーンとかにして、そのうちジジイが入れ歯を外してコップの中に入れるんですよ。そしたらシュワーっとなるじゃないですか。で、シュワーッとなって…泡が消えたらその入れ歯がマウスピースになってるって言う…(爆笑)そういうシーンにしたらとかね(大笑)絶対やりませんけどね!そういう話をしたりしたんですよ。死なないで長生きしてね…って。3人はそれぞれ、今でも元気一杯!(笑)生きてます。

●今の『鉄男』もそうでしたけど、『電柱小僧の冒険』とかでも、メイク、してらっしゃいますよね?
塚:はい(笑)してますねえ。

●メイクはお好きなんですか?
塚:(笑)好きー…ですねえ。あのほらやっぱりアングラ劇の名残りで。川原くんもね、そうなんだよねっ(編注:川原氏は劇団『パノラマ・キメラ』の主宰。今も活動してるのかな?)。
川:そうですね、アングラですね(にっこり)。
塚:もうメイクは気合い入れますよー。特に(アングラ劇の)女の人の、メイクへの情熱は凄かったですね、気合いも時間も凄くかけて。『電柱小僧の冒険』も、もともとは舞台作品だったものを映画にしたんですよ。で、アングラってー役者とスタッフを兼ねている場合が多いんですよ、川原くんの時代はもう違ったかもしれないけど?
川:いや、兼ねてましたね。
塚:役者が、自分の出番じゃない時は裏方もやるんです。音響も出てない人が交替で操作したりするんです。『鉄男』は出演者が4人ですけど、その出演者が重要なスタッフでもあったんです。あれ必ず2人ずつしか画面に出てないでしょ?あれは、出れないんです(笑)。2人迄しか。2人が出て、1人が撮影して、1人が照明。だから、絶対2人迄しか出ない様にストーリーを作ってあって。まず眼鏡の女の人と田口(トモロヲ)さんが出るでしょ。その時は僕が撮影で、もうひとりの女の人が照明なんです。で、眼鏡の女の人がちゃんと殺されて、もう出ないぞってなったら、もうひとりの女の人が「さあ〜私の出番よお」ってバシッとこう(ジェスチャー)メイクして出ていくワケです。で、僕が撮影、眼鏡の女の人が照明。で、その女の人がしっかり死んで、もう出ないぞってなったら今度は僕がメイクして(笑)撮影と照明を女の人2人がやると言う。そういう現場でした(笑)。

●照明はやはり重要ですか?

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05月07日(金)
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