ID:4157
西方見聞録
by マルコ
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■4月の晴れた空のした(5)いちかばちか
 私自身、1昨年までNGO職員をしており、そうしたキャパビルプログラムに参加したことがあります。そのとき抱いたある危惧があります。それは「市民活動の草の根からの遊離」です。普通の市民(主婦や学生さん)はボランティアとして無料で労働を提供し、国内で封筒の宛名かきばかりしている。給料もらって、海外で華々しく活動するNGO職員は全員アメリカやイギリスの大学院で修士もしくは博士を取って実家の父は外交官。つまり、市民活動の中での階層化が進展しているように思いました。私はNGO職員であると同時に東京にいるころも週に一時間専門学校で国際協力の現場で働きたい学生を教えていたのですが、専門学校の学生はものすごい学歴差別にあっていました。NGOでボランティアをするのでも有名大学の学生たちは将来の幹部候補生として扱われるのに専門学校生はあからさまに雑用を担わされていました。

 高遠さん自身は実家も裕福なようですが「組織に属さない個人活動家」であろうとする彼女の態度に実はちょっと共感し、組織にからめとられないと生きていけないマルコとしてはちょっとうらやましいのです。

 市民活動もしくはNGO/NPO活動の特性が多様性であるならばすべてが最初っからプロである必要はないかもしれません。素人がプロとして成長する過程を追体験するような活動があっても良いと思います。懲りずにめげずに高遠さんはイラクに行きなさい。

 そこにリスクをとっても行う価値のある仕事があり、その仕事の適任者はきっとあなたなのだから。

06月11日(金)
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