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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■日本国民はマゾである



 オレは消費税というのは天下の悪税だと思っている。それはこの税が貧しい人から搾取するという性質を持っているからである。貧しい人は使うお金が少ないから納める税金も少なくて済むと思ってる人も多いかも知れない。しかし、貯金ができないような貧困層やそもそも生活費が赤字会計のような追い込まれた人でさえも消費税はとられるわけである。

 日本は失われた30年の中で労働者の平均給与が下がり続けた。国民はどんどん貧しくなったのである。ところが消費税率はどんどん上がっていった。事実として、収入は減るのに税金は上がるというひどい状況が起きていたわけだ。せめて消費税率を上げるなら給料も上がっていてほしい。

 もしも江戸時代に飢饉で民が苦しんでるのに、年貢を引き上げたとしたら民は百姓一揆を起こすだろう。しかし日本国民はマゾヒストの集団なので、消費税を上げ続ける自民党公明党に投票し続けたのである。「もっと消費税を上げてください」「もっと私たちを苦しめてください」という民の訴えは「自民党公明党に投票する」という形で表明された。結果としてオレのようなマゾではないまともな国民が被害を受けたのである。これだけは何度も繰り返して言いたい。オレはマゾではないから消費税率UPには反対だ。どうして税率UPや税率を変えないと表明している党に投票するマゾ国民が多数派なのかわからないのである。

 昔、民主党政権には野田佳彦という究極の馬鹿大臣がいた。彼は財務省にだまされて消費税率UPを決定し、そんなことをすると絶対に負けるのに衆議院を解散して自爆した。もしもこのときに「民主党は税率現状維持」「自民党は税率UP」という争点で戦えば政権交代は起きなかったし、自民党をさらに壊滅的敗北に追い込むことができたのに、野田は自爆を選んだのである。オレは野田佳彦というのは自民党から民主党政権を崩壊させるために送り込まれた工作員だと思っている。

 昨年の衆院選も野党である立憲民主党の戦略はひどすぎた。もしも選挙の争点を「消費税の戦い」と位置づけて、「自民公明は消費税アップ」「野党は消費税ダウン」という形にすれば野党にも勝ち目は十分にあった。しかし、それをしなかったから立憲は歴史的大敗を喫し、維新の会という自民党の悪の部分を濃縮したようなひどい連中の躍進を許したのである。国民の多くは維新の会の恐ろしさを知らないで「改革政党」だと勘違いして投票した。ナチスを支持したドイツ国民みたいなものである。

 来たる参院選の争点こそ消費税にしないとダメだ。自民党は将来税率を20%近くにあげたいと意図している。EU並の税率にしたいのである。もしも国民が自民党公明党に入れるならそれは実現する。かといって維新の会に投票すれば、預貯金に課税されるという「財産税」が導入されるのである。毎年1%ずつ預貯金が減らされるなんてもうむちゃくちゃである。

 どうか野党は団結して参院選で過半数を取ってほしい。ねじれ国会にしてもらいたいのである。自民党の暴虐外道ぶりを許してはならないのである。自民公明に投票するマゾ国民どもに言いたい。おまえら勝手に自分をがんじがらめに縛って滅びてくれよ。自分のマゾに他の善良な国民を巻き込むなよ。

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05月29日(日)
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