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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■熱中症は自己責任か?
熱中症で多くの方が亡くなっている。東京都では8月に100人以上の方が亡くなってるのだが、そのうち8割はエアコンを使用していない部屋で亡くなってるらしい。「冷房は体に悪い」「電気代がもったいない」などいろんな理由はあるだろうが、老人の場合対応調節機能もおかしくなってるわけで中には「暑さを感じない」という人もいるのかも知れない。しかし、「冷房は体に悪い」という信念をもって暑い部屋で耐え続けて熱中症で亡くなった人の場合、責任はいったいどこにあるのか。それは一種の自己責任ではないかという気もするのである。
オレには高齢の母親がいるが、早めにエアコンを入れるようにちゃんと言い聞かせているし、寝るときもたいていエアコンをつけている。母はちゃんと温度設定を調節してエアコンを使用している。
昼間に大型商業施設や公共図書館に行くと、冷房のよく聞いた場所で涼んでいるお年寄りをよく見かける。家にいると電気代がかかるのでそういう場所で過ごすのは理に叶ったことである。ただ、家の近くにそうした涼しい場所があることが条件である。これは稀有な例だがもしも戦時中に掘られた防空壕が庭にあって、その中がひんやりしているということならばそこで過ごすというのも一案かも知れない。とにかく涼しい場所を見つけてそこに避難するという方法がある。
冷房設備のない露店や屋外で働いている人たち、道路工事での交通監視員の方たちなどは暑さから逃れられないわけで本当に大変だ。首にかける扇風機を持参されている方もいるが、そうした職種にはそのハードな中身に見合うだけの報酬がちゃんと支払われているのだろうかと疑問に思うのである。
オレが公立高校に勤務していた10年間はもちろん学校に冷房はなかった。私立の中間一貫校に移籍して夏を迎えたとき、教室に冷房が完備していたことを天国のように感じたことは事実である。公立高校で夏の暑いさなかに授業をするというのは苦行以外の何ものでもなかった。あの頃の夏はいまほど暑くない。もしも今同じ環境で仕事をしろと言われれば授業中に倒れたかも知れない。
暑さで体に異常が起きれば休めばいいわけだが、熱中症というのは本人にその以上の自覚がなく、気が付いた時にはもう手遅れだという。早めの水分補給や休養が大事なのである。気が付いた時にはもう手遅れというのは恋愛と同じかも知れない。早めの対策が必要である。
まだオレが小学生の頃は「日射病に注意」ということをよく言われた。帽子をかぶることとか、長時間直射日光の下にいることを避けるとかである。その頃は気温はそれほど高くなかったので「日なたにいる」ことがリスクだったのである。しかし、今は気温が35度以上になってしまったわけで日陰にいてもリスクから逃れられない。そうなると冷房以外に術がないのである。
「冷房の風が嫌い」などと言ってる偏屈な老人は大阪よりも東京に多いのだろうか。大阪では東京とは別の文化があり、「キンキンに冷えた冷房」=「お客様へのもてなし」なのである。だからパチンコ屋とかの冷房はものすごく効いている。お年寄りはそういう場所で1円パチンコでもしながらのんびり過ごすというのも解決策である。
喫茶店でもスーパーでも冷房はよく効いている。うっかり冷気の吹き出し口に近い席に座ったままでかき氷を注文すると、途中から寒さとの戦いがやってくる。そういう寒すぎる場所が大阪には多数存在する。だから東京と比べて熱中症の件数や死者が少ないのだろう。
オレのクルマの冷房もよく効いている。温度設定は19度くらいである。そのせいか最近極端に燃費が悪化した。給油のたびに燃費を計算するのだが、お盆休みの期間の燃費はなんと8.9q/Lだったのである。ふだんは13〜14qはいくのでありえない数値である。これも冷房を最強に効かせていた時間が長かったせいである。
誰からうつるかわからない新型コロナウイルスと比較して、熱中症は予防や対策が可能なものだと思う。その死者が東京都で100人を超えると聞いてオレはびっくりしている。一人暮らしの高齢者は十分に警戒することだ。体温調節機能が壊れているなら、部屋に温度計を置いて環境管理しないといけないのである。
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08月20日(木)
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