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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■センター試験で失敗しない方法教えます


 なぜ受験生は志望校に合格できなかった言い訳に「センターで失敗しました」と言うのだろうか。「入学試験に落ちました」という一般的な言い方ではなくて「センターで失敗した」という方がカッコ悪くないとでも思ってるのだろうか。もしもそうならそれはとんでもない間違いである。基本的な知識が問われる大学入試センター試験と、大学ごとに個別で実施される二次試験を比較した場合、どちらかというと二次試験の方が難しいのであり、センター試験でそこそこの成績がとれていても二次試験の問題には全く歯が立たずに不合格になるというのなら自然なことだ。

 ところが「センターで失敗しました」という言い訳は、「ぼくは合格できるような十分な実力があるんですけど、たまたまセンター試験というヤツで、たまたま選んだ解答が間違いで落ちちゃったわけで、それはもうただ運が悪かったということで、ホントの僕の実力はこんなもんじゃないんですよ」という意味で使われるのである。なんという欺瞞だろうか。そういう負け惜しみを言う卑怯な愚か者は卒業後予備校でしっかり修行すべきである。

 「センタ−試験で失敗した」と語る受験生はたいてい「なんでこんなやさしい問題を間違うんだ」という凡ミスをしている。まともな受験生なら誰でも知ってるような古典文法の知識である「ぬ」の判別や「に」の判別を間違えていたり、漢文の再読文字がわかっていなかったりするのである。
 じゃあどうすればそういう凡ミスを防げるのか。方法は一つだ。しっかりと過去問をやっておこうということである。

 昔、超弩級の馬鹿からこんなことを言われたことがある。

「過去に出題された問題と同じ問題は出ないから、過去問をやっても意味がないと思います」

 この馬鹿が想定する「勉強」というのは、同じ問題が出てくれてたまたま答えを知っていたから正解できたということだけを当てにするのだろうか。もうここまで極端な馬鹿には掛ける言葉がないのである。確かに「同じ問題」は出ないだろう。しかし、「同じ知識」を問う問題は出続けるのである。たとえば漢文で「為A所B」とくれば「AのBする所と為る」と読んで「AにBされる」と解釈する。この受身形の句法は2、3年に一度は必ず出題される。そんなにメジャーな知識なら、受験生の正解率は100%に近づいてもおかしくないのだが、実際はよくても5割程度である。漢文の勉強など全くしていない受験生が大勢いるからだし、いちおうは勉強していてもそういう基本的な知識がなぜか欠落したりしているのだ。再読文字を知っているだけで解けるような問題でもかなりの受験生が間違うのである。

 センター過去問をきちんと勉強するということは、「過去に問われた知識」を定着させることで「他のまともな受験生が当然知ってるような知識を自分も身につけておく」という試験準備なのである。誰でも解けるやさしい問題で間違うということは、「他の受験生がみんな正解してるのに自分だけが答えを間違ってる」という形の大きなダメージとなる。その失点を、難しい問題で取り返すことは無理だ。

今回の受験から新課程の入試になってセンター試験の中味も少し変わっている。だから過去問の一部の知識の中にはもう問われなくなってしまうものもあるのだが、それでも過去問の重要性が高いことには変わりない。

 センター過去問や、これから実施される河合塾、駿台、東進のセンター試験プレテストはまっとうな受験生は必ず目を通しているだろう。そこで問われている知識が本番のセンター試験で問われることになった時、きちんと勉強してきた受験生は「おっと、またこれが出てるのか」と落ち着いて正解できるのだが、その見直しができていない受験生が「センターで失敗」するのである。


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11月21日(金)
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