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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■それは自殺という名のテロである!
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かつて、ネットで流行した自殺手段は練炭を用いた一酸化炭素中毒だった。仲間を募って静かに「自殺オフ」を企画実行するケースが多かったのである。しかし、その自殺よりも今は「まぜるな危険」のはずだった家庭用洗剤をまぜて、危険な硫化水素ガスを発生させて自殺するケースが増えている。アサヒコムの解説記事を引用しよう。
相次ぐ硫化水素自殺 メーカーや警察、消防の対応は2008年04月24日
相次ぐ硫化水素を使った自殺への対応に洗剤メーカーや警察は苦慮している。
硫化水素を発生させるために使われる洗剤の容器には『まぜるな危険』との警告が明記されている。しかし、ある家庭用洗剤のメーカーの広報担当者は「間違った方法で使おうと考えている人には『混ぜれば、有毒ガスがつくれる』と知らせることになる」と悩む。「警告文をさらに目立たせても、自殺の防止に効果があるかは疑問。対応のとりようがない」
一方、京都府警や兵庫県警は、インターネットのプロバイダー各社や業界団体に、硫化水素を使った自殺方法を記した書き込みを「有害情報」として削除を依頼した。わいせつ画像などと違って違法性の法的根拠がないため強制はできず、京都府内では24日までに23社中2社が検討する意思を示したにとどまる。
消防も初動対応の徹底や二次被害防止の訓練に追われる。消防庁は8日、各自治体に硫化水素自殺が起きた場合の周辺住民への安全対策を徹底するよう指示。事故の起きた香南市の消防本部でも数日前に硫化水素自殺について勉強会をしたばかりだった。
通報を受けた同本部は今回、硫化水素の発生を想定して防護マスクやガス検知器などを装備して出動。現場に駆けつけた隊員は「まさか実際に起こるとは」と話した。
今月に入って2件の硫化水素自殺が続いた岡山県の井原地区消防組合は化学防護服を新たに10着を発注。大阪市消防局も今月下旬から化学物質を扱う専門の救助隊が市内25署を巡回し、硫化水素の基礎知識や対応について教える。
猛毒ガス階下襲う 硫化水素自殺、住民は避難先で一夜
2008年04月24日13時03分
夕食時のだんらんを猛毒のガスが襲った。23日夜、高知県香南市の市営住宅で起きた硫化水素自殺が原因とみられる異臭騒ぎ。約70人がのどの痛みや嘔吐(おうと)を訴えるなどして病院で診察を受け、被害は前例のない規模に広がった。突然の恐怖に見舞われた人々は体調に不安を感じながら、避難先で一夜を過ごした。
現場の部屋の階下に住む会社員男性(53)は午後8時ごろ、テレビを見ていて赤色灯に気付いた。「火も煙も見えないのに何で、と思っていたら、消防隊員が家に来て退避しろと言われ、着のみ着のままで逃げました」と戸惑いを隠さない。妻(58)がのどの痛みを訴えて入院。自分ものどの調子が悪く、病院で診察を受けた。「テレビの世界のことと思っていたが、今も何が起きたかピンとこない」
現場と同じ階に住む主婦(43)は、テレビを見ていたら硫黄のような強烈なにおいを感じた。「部屋を閉め切っていたのに、とにかくすごいにおいだった」。長女が亡くなった女子中学生と同級生で、「ごく普通の子だった。こんなことになるなんて」と動揺した様子だった。
同じ棟の4階に住む会社員男性(47)は、窓を開けた際に異臭を感じた。警察の指示で妻(31)と子ども4人を連れてマイカーで避難したが、妻が「気分が悪い」と訴えて嘔吐。病院で点滴などの処置を受けた。「まさか、自分たちのすぐ近くで起きるとは……」と驚いていた。
2階に住む女性(46)は部屋の中で異臭を感じた。「プロパンガスかね」と家族で話していると、避難を呼びかける拡声機の声が聞こえ、慌てて逃げた。
通報を受けて最初に現場に到着した消防隊員によると、市営住宅の入り口で硫化水素特有の「卵の腐ったような」においがしたという。すぐに消防本部に連絡、避難勧告を出すよう求めた。
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04月25日(金)
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