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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■80点とってコロッケをもらおう!
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 どうすれば生徒がもっと勉強してくれるのか。オレはその方法を日夜考えている。いや、考えない日などないくらいである。オレのような不真面目な教師でさえそんなことを考えてるくらいだから。まじめな教師ならもっとそのことに頭を痛めてるだろう。その難題である「生徒を勉強させる方法」に、いとも明快に答えを出してくれたコロッケ屋さんがいたのである。80点以上ならコロッケをもらえるというものである。あまりの単純さにオレは言葉を失った。こんな簡単な方法で生徒は勉強するようになるのかと。

高校生諸君!テスト80点以上でコロッケ2個 岐阜2007年12月13日10時10分
 高校生が頭を悩ます期末試験シーズン。岐阜県御嵩町のコロッケ店「ユタカ店」が、80点以上の答案1枚でコロッケ2個を贈呈するサービスを続け、学校帰りの生徒たちでにぎわっている。
 店を始めて40年近くになる森島豊さん(79)が、6年ほど前に思いついた。客として訪れた高校の先生が「生徒が勉強しなくて」と嘆いていたのがきっかけだ。店先に「高校生諸君 テスト八十点以上にコロッケ二ケ呈上 一生懸命頑張ってネ……」の檄文(げきぶん)が張られている。
 コロッケは1個40円。18年前から値上げしていない。値段の手頃さにひかれて、近くの県立東濃高校や東濃実業高校などから、連日、30人ほどの生徒たちが立ち寄る。黒コショウの利いたピリ辛味は、ビールのつまみにもなり、多治見市や愛知県から100個単位で買いに来る常連もいる。
 試験シーズンには生徒が店先で答案を広げ、5教科で10個もらう子もいる。森島さんは「すごいね。東大か、名大か」と大げさに励ますが、その後の進路も気になる。
 高校の先生が店に買いに来ると、「あの子どうなった?」。そっと尋ねる。昨春には「おかげで合格しました」と、父親と一緒にお礼に来た女子生徒もいた。
 必ずワイシャツにネクタイを結んだ上にかっぽう着をつけ、揚げ物鍋の前に立つのが森島さんのスタイル。
 ズボンをずり下げた男子生徒には「僕、ズボンあげい。そんなんじゃコロッケ売ってやれん」と注意する。姿勢が悪い生徒には「おじさんの姿勢みてみい」。背筋はピンと伸び、がんで昨春までに胃と大腸を切除した体には見えない。
 学校帰りに10個は買っていく東濃高校3年の岩井真一さん(18)は「買うのはいつもコロッケ。ずっと店を続けて」と逆エールを送っていた。

 80点以上とれば一個40円のコロッケが2個もらえるのである。たった80円のことだが、自らの努力によって勝ち取ったコロッケはきっとうまいはずだ。それはまぎれもなく努力の結晶だからである。

 しかしオレがもっと驚いたのは、このコロッケ屋さんにわざわざ遠くから買いに来る常連がいることだ。100個単位で買う人もいるという。そうやって指名買いする方があるということは、この店のコロッケはかなりおいしいということか、あるいはクセになるような味ということなのである。そんなにおいしいのならオレも行って食べてみたくなる。おそらくそれはただ単に味の問題などではなく、おじいさんの人柄に惹かれてお客さんがやってくるのだろう。客商売にとってもっとも大切な要素は実はそこにある。今回はそのすてきなお人柄と、この成績向上プレゼントが相乗効果を上げたのだ。

 それにしてもこんな単純な成績向上策をなぜ誰も思いつかなかったのだろうか。学校が近所の店とタイアップして、成績優秀者がその成績に見合ったご褒美をもらえるようにし、それが近所の商店の集客にもつながるという持ちつ持たれつの関係を築くわけだ。たとえば大阪なら、学校が近所のたこ焼き屋と契約を結び、成績優秀な生徒には「たこ焼き無料券」を発行する。その無料券をたこ焼き屋で行使するとき、それを見ている他の生徒たちは限りなくそれをうらやましく思い、自分たちも努力してそのたこ焼きを手に入れようと努力するだろう。そうしてたこ焼きによる成績UPが実現するわけだ。


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12月14日(金)
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