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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ヤクは元から絶たないとダメだ!
 オレはいつも思っている。麻薬や覚せい剤を使った人間が検挙されるたびに「それはどこから手に入れたんだ!」「それを売ってるのは誰だ」ところがいつも捕まるのはせいぜい末端の売人止まりである。大きな組織がそこから壊滅に追い込まれるようなことはない。あの北朝鮮の工作船が東シナ海で日本の巡視艇に沈められた時でさえも、日本側の協力組織である暴力団がどの組だったのかは報道されることはなかった。おそらくそうした非合法な世界の利益はいつのまにかマネーロンダリングされてオモテの世界の資金に化けていて、今度は株取引の資金や政治家への献金に化けてしまうのである。だから麻薬や覚せい剤という悪は半ば野放しになってるのである。たまに誰かが見せしめのように捕まるが、それは運の悪い一部の不用意な薬物中毒者だけであり、大多数の巧妙な人たちは捕まることもなく一般人に混じって日常生活を送っているのである。

 たぶん警察も本気で撲滅しようなんて思っていないだろう。トンボ鉛筆の社長も覚せい剤を使っていて検挙されてるが、今やこうした薬物は社会のあらゆる階層に広がっていて、普通の主婦や会社員、女子高生、警察官や自衛官、国会議員までありとあらゆる人たちがその顧客なのである。むしろ上流階級の人の方が、購入資金を潤沢に持つからバレないと言える。貧しいジャンキーたちはそのゼニを手に入れるために犯罪に走ることになり、検挙されるリスクが高まるからである。全人口に於ける覚せい剤の使用率はいったい何%くらいにまで上がってるのだろうか。もう0.1%くらいに達してるのだろうか。それらを扱うことでヤクザはいったいどれほどの売り上げを得ているのだろうか。

 どうも大阪はそうした薬物取引の大きな中継点になってるようである。大阪南港に陸揚げされた後、それぞれの組織に流されるルートがどうも存在しているらしい。大阪には全国で唯一、一見さんが覚せい剤をその場で買えると言われる驚愕の場所が存在し、オレも何度かクルマで通りかかったことがあるが客と間違われて大変だった。いかにも覚せい剤を買いそうなオッサンに見えるのだろうか、オレのような善良な市民に向かって、指でサインを送ってくるのである。もしも警察がここでおとり捜査をおこなったらいくらでも売人を検挙できるのにと思うのだが。もしかしたら大阪府警は暴力団と何か密約でもあってそこでの販売を容認してるのではないかと思いたくなるほど公然と売買されているのだ。以前に作家の中場利一もここで覚せい剤を買って逮捕されていたくらいである。その場所をクルマで通過するとき、オレは絶対に売人たちと目を合わせないようにして速度をあげて一気に走り去ることにしている。

 さて今回一挙に見つかったカナダ経由、建材に混ぜて輸入された覚せい剤、大麻、合成麻薬の押収量はなんと一年間の押収総量を上回ったという。ということは発見されて押収されてる量なんて全体のほんの一部であり、ほとんどは巧妙に税関をスルーして持ち込まれているということなのである。これって末端価格でいったいいくらなんだ。以下毎日新聞の記事を引用しよう。

大量薬物押収:昨年1年分上回る覚せい剤や大麻 大阪港で
大阪府警薬物対策課と大阪税関は13日、カナダから大阪港に入港した貨物船から陸揚げされたコンテナ内に、覚せい剤約155キロと大麻約280キロ、合成麻薬「MDMA」とみられる錠剤約68万8000錠計約206キロを発見、押収したと発表した。いずれの薬物も昨年1年間の国内押収総量を上回り、末端価格は総額約131億円相当。府警は中国人4人を覚せい剤取締法違反(営利目的所持)容疑などで逮捕し、背後に大がかりな中国系密輸組織があるとみて調べている。
 調べでは、貨物船はカナダ・バンクーバーから先月20日に入港。大阪税関の検査センターで今月1日、コンテナごとX線検査し、コンテナ内の住宅用建材の束(高さ70センチ、幅245センチ、奥行き98センチ)七つの間に段ボール箱(高さ35センチ、幅45センチ、奥行き40センチ)が3箱ずつ挟まっているのを発見した。段ボール箱には薬物が入っていた。

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08月14日(火)
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