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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■そんなところに寝るなよ馬鹿!
 オレはクルマを運転していて何度か人を轢きそうになったことがある。日本橋から堺筋を南下していくと、釜が崎と呼ばれる大阪を代表するデンジャラスゾーンを通過するわけだが、そこで何度か道路で寝ている人を目撃した。酔っぱらって寝てるのか、あるいはわざと寝てるのかわからないが危険なことこの上ない。そういう人をはねた場合、通常の交通事故と同様に運転者が処罰されるというのはどうも納得がいかないのである。

 オレはあるぼったくりスナックを知っている。そこでは時々有り金全部むしり取られた客が、泥酔させられて店の近くの路上で死んだように眠っている。こういうのは犯罪かも知れないが、化粧でごまかしたババアしかいないのがわかっていてそういう店に飲みに行く客にも責任の一端はあるわけで、酒を飲む習慣のあまり無いオレはその被害者にあまり同情することはないのだが、道で寝ているのは迷惑なのである。頼むから寝るんだったらじゃまにならない場所で寝ていて欲しいのである。

しかし、世の中には酔っぱらいではなくて悪ふざけで道に寝るヤツもいる。それが白昼堂々ならまだ自動車にも回避の手段がある。しかし、夜間や薄暗い場所で道路に寝ている人間を避けることは困難だ。気づいたときにはもう間に合わないことが多いのである。

トンネルで寝転んだ中3、ひかれ死亡…同級生と悪ふざけか
8日午後3時15分ごろ、鹿児島県曽於(そお)市財部(たからべ)町下財部の県道大川原トンネル内で、宮崎県都城市立五十市(いそいち)中3年、立元(たつもと)駿太郎君(14)(都城市鷹尾)が、同市吉之元町、トラック運転手中島昭人さん(63)の大型保冷車にひかれ、脳挫傷などで即死した。
 立元君は同級生の男子と2人で道路の中央付近にあおむけに寝転んでおり、同級生は寸前で道路端に逃げて無事。鹿児島県警曽於署は、悪ふざけをするうちに立元君だけが逃げ遅れたか、疲れて寝入っていたとみて、同級生らから事情を聞いている。
 調べによると、トンネルは全長26メートル、幅約5・6メートルの1車線。歩道や路側帯はなかった。トンネルが短いため照明はなく、内部は薄暗い。立元君は、同級生ら6人とJR日豊線大隅大川原駅まで列車で来て、徒歩で近くのキャンプ場に遊びに行く途中だった。トンネル内では、立元君ら2人と、知り合ったばかりの曽於市の女子中学生2人が遊んでいた。
 女子中学生2人は、寝転んだ立元君らのそばの壁際に座っており、中島さんは「女子中学生に気づいて右にハンドルを切ったが、男子中学生2人が寝転んでいるのには気づかなかった」と話しているという。
 現場は交通量が少なく、普段は地元の住民かキャンプ客が通る程度。当時は、雨が降ったりやんだりの空模様で、トンネル内はいつもより暗かったらしい。
(2007年8月8日23時40分 読売新聞)

 今回の不幸な事故で中学生が亡くなったことは実に悲しいことである。しかし、悪ふざけで道に寝ころぶ(しかもその道路は自動車が通行する)という行為の危険さと、年齢が中学生ということを思えばもはや弁護の余地はない。どんな遊びをしていたのか。あるいはクルマが通過する直前まで寝ているという「肝試し」をしていたのか。そのような愚かな行為をしていたことの責めは本人が負うしかない。 

 目の前で人がクルマに轢かれる瞬間を見てしまった女子中学生たちのショックはどれほど大きかっただろうか。彼女たちがPTSDになってしまうことは容易に想像できる。そして人をはねるという加害者にされてしまったこの保冷車の運転手の中島さんにオレはとても同情するのだ。報道の段階でこうして実名が出てしまう。もちろん事件の内容も報道されているので責任がないことは明らかだが、人をはねたということは決して良い評判にはつながらない。そういう意味でやはりこの報道には異論がある。このような明らかに罪のない加害者は実名報道すべきではない。 


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08月10日(金)
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