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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■カレーの大鍋に身投げしたネズミ
 食事中の方は読まないでください。



 もう10年以上も前のことだが、大阪・日本橋でオレは一軒のカレー屋を見つけた。「手作りカレー390円」とのぼりに大書されていて、おいしそうな香りが漂ってきたので思わず喰いたくなったのである。しかし、同時にオレは別のモノを捉えた。オレの視界の隅っこを横切ったのはその店から走り出た巨大なドブネズミだったのである。あんなデカいネズミが出入りしてるということはきっと衛生面に問題があるのだろうとオレは即座に判断し、その店に入ることはなかった。ほどなくそのカレー屋はつぶれてしまったわけだが、店がつぶれた原因がカレーがまずかったせいか、あるいはしばしば他の客にもネズミが目撃されたせいなのかはわからない。大阪ではまずい店は決して生き残ることができないという法則に従って一つの店が姿を消しただけのことである。

 確実にうまい店を探す方法はただ一つ、長期間営業を続けて多くの固定客のいる店を選ぶことである。大阪の人間はくだらない宣伝目的の雑誌やガイドブックではなくて基本的に自分の舌を信じる。そして気に入った店にはしっかりとリピーターとなって通い詰める。「多くのリピーターを抱える店=長く繁盛している店」ということである。

立ち食いそば店:ネズミ入りカレーで18食 新小岩駅
日本レストランエンタプライズ(本社・東京都港区、荻野洋社長)は13日、同社がJR新小岩駅(葛飾区)内で営業する立ち食いそば店「あじさい茶屋新小岩店」で、ネズミが入った鍋で煮たカレールーを使ったそばやうどんなど18食を客に提供していたと発表した。今のところ、体調不良などを訴える客はいないという。
 同社によると、問題のカレールーが使われていたのは13日午前6時15分から同8時半までに販売した、カレーそば・うどん4食▽カレーライス7食▽カレーセット2食など。同8時半ごろに店長が鍋にルーを足してかき混ぜる際、お玉に約8センチのネズミの死がいが引っかかり、「ネズミ混入」が分かったという。
 ルーは1パック3キロで仕入れていた。ルーを鍋に入れた後、混入した可能性が高いという。同店は同日から営業を休止。日本レストランエンタプライズは「ご申告頂いたお客様には深くおわびし、ご返金をさせて頂きます」と謝罪している。客からの苦情などは13日午後11時現在ないという。問い合わせはお客様相談室(0120・65・8078)。【岩佐淳士】

 さて、この事件だが大鍋にネズミが身投げしたのはいったいいつだろうか。鍋をかき回していてお玉でネズミをすくい上げた店長もきっと仰天したと思う。それを食べた客は気付かなかったのだろうか?きっとネズミは溺死するときに糞や尿も出してるはずで、それが微妙に味に影響をもたらすはずだ。敏感な客ならその味の以上に即座に気づくはずである。少なくともオレなら絶対に気づくはずだ。

 食べ物に動物や昆虫などの異物が入ること自体は考えたらさほど珍しいことではない。オレはこれまでに何度もそういう事態に遭遇している。そばの汁にハエが入っていたことも人生で三度経験している。そのハエはいったい何に混じっていたのか。汁に混じっていたのか。そばに混じっていたのか。そばをゆでる熱湯に混じっていたのか。そもそもその原因が解明できない以上、そこで「新しいそば」を作り直してもらっても全く食べる気はしないのである。ハエ入りスープはその日はずっとそのまま使われ続けるのかも知れないし、かといってハエ一匹のために全部の食材を廃棄する必要があるのかと言えば、そこまでやる必要もないのかも知れない。ハエ一匹を喰ったくらいで人間は死にはしない。それが不愉快なのは健康の問題というよりは気分の問題である。


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03月16日(金)
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