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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■どんどん殺人罪を適用せよ!
 せっかく導入された危険運転致死罪は、実際の交通事故の中でわずか1%ほどしか適用されていないらしい。飲酒運転による事故でさえ適用されないケースがあるのでおどろく。つまり「飲酒していたが運転は正常に出来た」と被告側の弁護士が主張するそうである。結果として事故に至ったのだから危険だとオレは思うのだが、どうも司法関係者は馬鹿ばっかりそろっていてそんな当たり前のこともわからないらしい。

 脇見運転で幼稚園児の列をなぎ倒して4人殺しても、やっぱり「危険運転致死傷罪」にはならないのである。別に飲酒運転していたわけではないからだと。ひどいじゃないか。そんな重大な事故を起こしてもきわめて軽い罰で済むのである。これでは死んだ人が浮かばれないし、何よりやってしまった行為の責任の重さに量刑が釣り合っていないのである。危険かどうかは結果で判断すべきだろう。結果として人が死んだから危険だったのである。ところが飲酒運転で事故を起こしてもも「その後でちゃんとクルマを運転して帰宅しているから、正常に運転できないほどの酩酊とは言えない」という判断が下されるらしい。こうなるともうむちゃくちゃである。

 あの福岡の橋の上で追突ひき逃げして幼児3人を死なせた飲酒公務員の事故でさえも、最初の報道では「危険運転致死傷罪」の適用をためらうような書き方だった。せっかく法律を作っても、それを運用する側がボンクラばかりなら何の意味もない。オレは「業務上過失致死」という罪を廃止すべきだと思っている。もしもこの世に不可抗力の事故があるのならそんな罪を適用してもいいかも知れないが、およそ交通事故というのはドライバーが「やってはいけない失敗」をするから発生するのであり、その時点でまぎれもなく「危険運転」なのである。

 そしてオレに言わせれば、飲酒や覚せい剤を注射した馬鹿が運転して事故を起こした場合は「殺人罪」を速やかに適用すべきだ。そんな状況で運転するということは人を殺してしまう危険があるということであり、未必の故意による殺人だとオレは思うのである。裁判官や検察官がちゃんと「飲酒運転は殺人」という見解を持たなかったからこんなことになったのである。オレは殺人罪の適用拡大を訴える。

 たとえばヒューザーの小嶋、こいつは欠陥商品を売りつけたただの詐欺容疑にしかならないようだが、地震で崩れるようなマンションを売りつけた時点で殺人未遂であり、実際に地震が起きてしまってマンション倒壊が構造的欠陥によるものと判断されれば殺人罪に切り替わるとすべきである。三菱自動車のリコール隠しで社長や会長がみんな無罪になったがこれなど言語道断であり、そんな無責任な連中こそ死刑を適用すべきなのだ。企業のTOPというのは会社の不祥事の時には刑務所に入るという覚悟をしてこそ企業のリーダーなのである。あの硫黄島守備隊の栗林中将は最後の突撃に際して「予は常に諸子の先頭に在り」と訓辞したという。それが上に立つものの責任ある態度だ。産業廃棄物「フェロシルト」の不法投棄で報道された石原産業は、会社ぐるみのルール違反を一工場長の責任にして幹部は罪を逃れようとしている。なんと情けない連中だろうか。そんな会社はとっとと解散させるべきである。

 飲酒運転による重大事故が後を絶たないため警察庁は12月28日、酒酔い・酒気帯び運転、ひき逃げの罰則強化を柱とした道路交通法改正試案をまとめた。これによって飲酒運転の同乗者もかなり重く処罰されることになるという。来年の通常国会の期間中に改正案を提出して2007年中の施行を目指しているらしい。早ければ早いほどいい。しかしせっかく法律を作っても、それを運用する検察や司法の側がボンクラばかりだと、巧妙な弁護士にうまくやられて悪人どもの罪が軽くされてしまうぜ。


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12月30日(土)
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