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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■ハメこまれた人たち10
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12月18日、証券大手の日興コーディアルグループは2005年3月期決算で子会社間に生じた利益を計上しながら損失は計上しないという利益の水増し、いわゆる粉飾決算を行って実際よりも150億円多い利益を計上していたことが報道された。ライブドアの粉飾決算の金額の実に10倍である。東証はこの件に関して一部上場の日興コーディアルグループの監理ポスト入りを発表し、マネックス証券は信用取引に於ける日興コーディアルグループの、信用保証金代用有価証券としての掛目の引き下げを発表した。それまでの80%から0%の引き下げである。
この代用掛け目0%というのは、昨年のライブドアショックの直接の引き金になった措置である。これによって日興コーディアルグループ株を担保にして信用取引をしている個人投資家の投げ売りが発生し、株価の暴落が起きるはずだった。事実翌12月19日には売り注文6100万株に対して買い注文がわずか88万5000株しかなく、前日の1419円からマイナス200円の1219円(ストップ安)で引けたのである。そのまま数日間はストップ安を続けてもおかしくはない勢いだった。殺到する5000万株の売りを買い支えることなど不可能なはずだった。金額にして500億円を超えるのである。
翌20日も寄り付きから5000万株を超える大量の売り注文が殺到し、寄り付き前の気配値はジリジリと下がった。ストップ安の1019円で寄りつくと誰もが予想したその時、突如大量の買い注文が発生して1099円(マイナス120円)で寄りついたのである。ありえないことだった。誰がそこで買い支えたのか?これは永遠の謎である。
日経平均の採用銘柄225の一つであり、時価総額1兆円を超える日興コーディアルグループがそのまま暴落すれば、ここまで高値圏を維持してきた日経平均も一気に崩れることが確実な状況であった。証券会社が協力して買い支えたのか、あるいは政府がPKOを発動して株価を無理やりに維持させたのかはわからない。とにかく500億円を超える資金が突如出現して買い支えたのである。そして、寄りついたところから一気に日興コーディアル株は反発を開始したのだ。このまま下げ続けるだろうと予想した個人投資家はこの日大量に空売りで参戦してきたのだが、彼らの多くはこの日の寄り付きの1099円、つまりチャートの一番底にあたる位置で空売りを入れてしまったのである。なんという悲劇だろうか。彼らは値上がりした日興コーディアル株を必死で買い戻して損切りしなければならなかった。
そこからいったん1188円まで89円も上昇した日興コーディアル株は結局1155円の終値で引けた。翌21日は1237円(+82)、22日は1259円(+22)、掛け目ゼロになる25日も1270円(+11)と一貫して上昇したのである。当然下げるものだと思って空売りの準備をしていたオレにはこの動きは全く信じられなかった。
なぜ糞食、いや粉飾決算という同じことをしてライブドアはぶっつぶされ、日興コーディアルは「一個人のミス」ということで不問に付されて社長の辞任と課徴金だけで済まされるのか。両者の扱いにこれほど大きな差があるのはなぜか。粉飾決算は上場企業にとって絶対に許されないことである。我々投資家は決算の報告を見て投資の判断を下すのである。そこにウソがあったら何を投資の尺度にすればいいのか。
虚偽の報告をする企業に対して、東証は過去に上場廃止の処分を断行してきた。カネボウが上場廃止になったのも、債務超過のミサワホーム九州がいずれ上場廃止になる予定なのも厳密にルールが適用されているからである。しかし日興コーディアルだけはどうもそうでない動きをしてるのだ。また多くの個人投資家がこのイカサマに気づき、本来売られなければならない日興コーディアルを逆に買ってるのだ。なんてことだ。オレにはこのイカサマは断じて許せない。どうしてこんなに扱いが違うのか。ホリエモンよ怒れ!ここで日興コーディアルが「お咎めなし」や「5億円という軽い罰金」で済むのなら、なぜ堀江は証券取引法違反で求刑4年なんだ。あまりにも差がありすぎるじゃないか。
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12月26日(火)
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