ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
[18830287hit]
■おならで飛行機を着陸させた女
人は誰だっておならをする。だからおならが出そうなときは正直に「すみません、私、おならがでそうなんです。臭いけどどうかがまんしてください!」と回りに宣言してから「ぶびっ!」とか「ブハッ!」と一発ぶちかますのが正しいおなら道である。どちらかというと菜食中心のオレの場合、おならはかなりよく出る方だがあまり臭くない。体積が大きいので出るときは「ぶびびびっ!」と豪快に出るのだが、匂いはさほどせずにさわやかそのものである。大気汚染することもたぶん少ないはずだ。
もうずいぶん前のことだが、我が家にはシャープ製の空気清浄機が置かれていて、センサーが空気の汚れを検知して自動運転するというタイプだった。いつのまにかセンサーが効かなくなり、音だけやたら大きくてフィルターを交換しても効果がなくなったので今は使わなくなったのだが、買ったばかりのまだ反応が敏感だったころにその清浄機がおならに反応したのでびっくりした。それもオレが巧妙に音を消して出した、いわゆる「すかし」を、シャープの空気清浄機は見事に見抜いていきなり作動したのである。オレはその精巧なメカニズムに深く感動したのである。
一般に便秘気味の人ほどおならは臭いという。たぶん便秘の人は食物が長いこと腸内にとどまっているために発酵が進んで腸内ガスも熟成が進むからだとオレは思っている。あのバキュームカーの匂いと便そのものの匂いは微妙に違うわけだが、便秘の人のおならの臭さというのはどちらかというとバキュームカーの匂いに近いものがある。どうしてオレがそういうことを知ってるかというと、オレの身近に強烈な便秘放屁人がいるからだが、本人の名誉のため、あえてそれが誰であるかについては触れないでおきたい。
さて、家の中ならどこでもおならをぶっぱなせるわけだが、これが外出中だとかなり困る。オレが一番困るのはエレベーターである。エレベーターのような密室でおならが出そうになったとき、同じ箱の中に乗客がいるとその臭さをしばらく共有しないといけないわけで、ものすごく気まずいことになる。それで他の乗客がいるときは必死でがまんするしかない。一人で乗っていれば誰を気にすることもなく気楽に放屁できる。降りてしまえばもう後は知ったことじゃない。
オレは何度か上六の近鉄百貨店のエレベーターの中で放屁したことがある。今ここで正直に謝っておきたい。もちろん密室内で放屁すると自分も臭いわけだが、エレベーターから降りるときにぶっぱなせばいいのである。そうすると自分は箱の外に、おならを含んだ空気は箱の中にということになり自分はおならの臭さから完全に逃れられるのである。もちろんオレのおならを含む空気はそのままエレベーターと共に他の階に運ばれるわけだ。エレベーターに乗り込んだ人は密室で突如自分を包む臭気に唖然とするだろう。
もちろんオレがその被害者の場合もある。何気なしに乗り込んだエレベーターの箱の中が異様に匂うことがある。少なくとも5分以内にその箱の中で誰かが強烈なおならをぶっぱなしたという状況だ。そんなときは息を止めて降りるまでがまんするしかない。そうやってオレが耐えているとき、こともあろうに他の乗客が乗り込んでくる。エレベータの中は相変わらず臭い。その乗客は「こいつが屁をこいたのか?」と不審そうにオレを見つめる。オレはそこで「違うんだ!オレが乗ったときはすでに臭かったんだ!」と言い訳したい衝動にかられる。オレの無実は訴えないと相手に伝わらないからだ。しかし、仮にそうして訴えたところで、相手はそれを信じるどころか単なる屁こき野郎の言い訳としか受け取ってくれないだろう。それではあまりにも悲しすぎるのである。
[5]続きを読む
12月10日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る