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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■石垣島をパラダイスにする方法
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 10月20日、石垣島の白保地区で新石垣空港の建設工事がはじまった。総事業費450億円の巨大公共事業である。このイナカモンドリームのかたまりのような事業を推進するために地元利権住民や沖縄県や石垣市のクソ議員どもは一致団結してきたのである。

 石垣島にはすでに滑走路1500mの石垣空港がある。YS11の時代ならこれで十分だったのだが、ジェット機を就航させるには滑走路が短いためにさまざまな支障があり、貨物の制限などの措置を必要としたのである。そのために中型ジェット機を飛ばせるための2000mの長さの滑走路を持つ新石垣空港の建設が立案された。当初、新空港はあろうことかサンゴ礁の海を埋め立てて作ろうとされた。北半球最大のアオサンゴの群落とされる白保の海を埋め立てて空港を作ろうとしたのである。さすがにその馬鹿げた案は撤回され、陸上空港ということになったが、盛り土工事によって海岸部の海が汚染されるのは間違いなく、何よりサンゴ礁は豊かな森林や地上の自然と密接な関係があるため工事が影響を全く与えないというのは不可能である。

 それでもこのイナカモンドリームを推進するのは、地元の高い失業率と不況がある。450億円のビッグマネーはやはり魅力なのだ。工夫によって自然をそのままにその程度のゼニをいとも簡単に稼ぎ出す方法が一つあるのだが、どうせ石垣市長も議員たちも馬鹿だからそんなことに気がつくわけがないのである。それをせっかくだからオレが教えてやろう。名付けて石垣島パラダイス試案である。

 団塊の世代が大量に退職を迎える今、彼らの多くはまだまだ元気であり、しかも安定した年金収入を持ち、たっぷりの金融資産を持っている。それを島に呼び込むのである。1万人程度のニュータウンを建設するのだ。もちろんそのためには多少の土地が必要だが、さすがに空港ほどの広さはいらない。一人あたり年間200万円の厚生年金や共済年金を受け取る人が1万人いればその総額は200億円である。それだけのゼニを毎年彼らが使ってくれれば島ではどういうことが起きるだろうか。空港建設の公共事業費450億円が与える経済効果はせいぜいその半分程度だ。結局は本土の大手ゼネコンが入札してその工事費のほとんどを持っていくだろう。破壊だけをもたらしてさして島が潤うとは思えないのである。

 しかし、年金生活者が島に落としていくゼニは、すべてが島で消費され、島の人たちの生活を豊かにするのである。ゼニがぐるぐる島民の間を循環することでその3〜4倍の経済効果につながるのだ。年間600〜800億の経済効果が発生するのである。空港などの比ではないのだ。もちろん人口が増えるなら水道や電気など公共インフラの整備も必要だろう。しかし空港の建設費に比べればはるかに少ない金額である。しかも空港の建設費は持ち出しだが、移住者はゼニを払って家を建てたり住んだりしてくれるのである。1万人全員が仮にリゾートマンションを買うとして、その価格が一戸あたり700万円としても700億円だ。どれほど大きな経済効果につながるかががわかるだろう。しかも年金のゼニは毎年入ってくるのである。一年間で200億円なら10年で2000億円だ。それだけのゼニが消費され、島民を循環することを想像してみるがいい。島には活気が生まれ、税収も大幅UPするだろう。

 もちろん島民人口が増えれば今の空港では手狭であるというのはよくわかる。だったら現石垣空港を市街地とは反対側(北側)に延伸すればいいのだ。北側にはオヤケアカハチの居住跡といわれる国指定フルスト原遺跡があって遺跡の破壊につながるとこんなときだけ都合良く遺跡の保護を役人どもが持ち出すわけだが一言「あほか!」と言いたい。遺跡と言ってもしょせん人間が作ったものであり、今となればただの廃墟である。そんなものよりもサンゴ礁の方がはるかに大切なのだ。遺跡を破壊できないからとサンゴ礁の海を破壊する方がはるかに馬鹿げたことであるというのがわからんのか。フルスト原遺跡をぶっつぶせば北に1000m滑走路を延伸できるのであり、逆に市街地から500m空港を後退させられるのである。


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11月12日(日)
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