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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■あほか!そうめんは喰うためにあるんや
過去に麺類好きの自分のことについて触れた日記
オレはそうめんが好きだ。とにかく夏はそうめんを食いまくる。三輪大社に行くと、必ず大鳥居の手前にあるおいしいそうめんの店に立ち寄る。とにかくそうめんが大好きなのである。お中元にもらって嬉しいもののナンバーワンがそうめんなのだ。何も暴言日記読者からのそうめんの贈り物を期待してるわけではないのだが。
そのそうめんを食べる方法として、「流しそうめん」という手法がある。この流しそうめんを食べるための丸テーブルがあって、そこには水が流れるドーナツ型の水槽があり、水をぐるぐる回しながらそうめんをぶちこんで喰いまくるという仕組みのそうめん流しセンターが、鹿児島県指宿市にある唐船峡というところだ。なんでもこの丸テーブルにドーナツ型水槽を備えたそうめん流し器はここのオリジナルだそうである。(器械の特許は開聞町が持っていたのだが、町村合併で今は指宿市になっている。)
オレは九州旅行のたびにこの唐船峡で食い過ぎで死にそうになるほどそうめんを食べたのである。地元の鹿児島大学のサイクリング部の方に訊いたところ彼らの方がもっと上手だった。いちおう人数分のそうめんの注文はするものの、自分たちで大量のそうめんを持ち込み、それをじゃんじゃん流しながらそうめんつゆは店にどんどん追加させて喰いまくったとか。もう20年以上も前の話だからこの反則行為も時効なんだが。それに店内には「そうめん持ち込みお断り」とはどこにも書いてなかったと思う。たかがそうめんと言っても喰いまくるとかなりの金額になってしまうので食べ放題でない以上、持ち込んだ方が安くつくのは当然だぜ。
あと、鹿児島大学サイクリング部の方からは「お年寄りのグループは必ずそうめんを残す。そういう時は声を掛けると必ず譲ってくれる」というアドバイスもくれたのである。かの大学のサイクリング部には伝統芸の春歌「ボ○節」というものがあって、怖ろしく卑猥な内容の歌詞と聞いたことがあったので、オレが「○ボ節ってご存じですか?」と質問をぶつけた所、後継者がなくて失われてしまったということだった。民俗学上の貴重な文化遺産はかくして失われてしまったのである。
おっと、話がどんどん脱線していくのでもとに戻したい。そろそろもう夏が終わってしまうのだが、このそうめん流し専用テーブル、家にあればきっと毎日のようにそうめんを作って喰うだろうなと思ってしまう。そうめん流しの便利な点は、流れの中に箸を突き刺すと、勝手にそうめんが絡まってくれるのでそれをすくって喰えばいいと言う食べやすさである。そして流水ゆえにいつも冷たいそうめんが味わえるというのもいい。
そうめんはあの一把が一人前だそうだが、大学生の時にオレは自分のアパートで友人と、どれだけ喰えるかに挑戦して二人で13把食べたことがある。テレビに出てくる大食い芸人たちはもっととんでもない量をきっと喰うのだろう。オレの以前書いた小説「イノコ」でもそうめんを喰いまくるシーンは登場する。もっともそうめんだけでは物足りないので、錦糸玉子やきゅうり、トマト、ねぎ、ショウガ、ハムなど大量の具材を入れて一緒に喰えばある程度満足できると思うのだが。そうなるとなんだか限りなく冷麺に近づいてくるような気もする。
そうめんのブランドとしては「三輪そうめん」以外に、兵庫県の「揖保の糸」とか、小豆島の「島の光」とかが有名だが、佐賀県神崎町の神埼そうめんもおいしいのである。もっとも三輪そうめんも今は三輪ではなくて九州で作られているらしいが。そのあたりはきちっと検証しておきたいものである。そのおいしいそうめんをオモチャにするヤツは断じて許せないのである。そうめんは喰うためのモノであり、ギネスに申請とかのためにオモチャにする行為は、そうめんを作ってくださった方々への冒涜であり感謝の気持ちを忘れた愚行である。
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08月28日(月)
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