ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
[18827917hit]

■助けてください、子どもが海の中にいます!
 飲酒運転を話題にした過去日記(←クリックすると開きます)

 過去、どれほど多くの人命が飲酒運転の暴走ドライバーによって失われてきただろうか。なぜドライバーが酩酊していてもエンジンがかかるのだろうか。本当の安全装備というのはドライバー自身を守るシートベルトでもエアバッグでもなく、酔っぱらいが運転席に座ったときにクルマが全く動かなくなる「自動停止装置」であるとオレは思っている。危険な酔っぱらいが、歩行者をなぎ倒し虐殺しながら自分だけは安全な所にいることはあまりにも理不尽である。

 トヨタよ、衝突安全性を向上させてクルマの乗員を保護することよりも、それに轢かれたりぶつけられたりする被害者の側のことをもっとよく考えろよ。いますぐに全車にアルコール検知装置を標準装備して、飲酒運転ゼロを達成してくれよ。保険会社もアルコール検知装置のついたクルマは保険料を大幅割引してくれよ。こんなことはどこかが率先してやらないとダメなんだ。どこかが英断してやらない限り、このような悲劇は未来永劫発生し続けるんだ。いつも失われるのは前途の希望に満ちあふれた若者や子どもの命であり、いつも加害者は生きてる価値のないようなクソ野郎だ。なんて理不尽なんだ。

 8月25日午後10時50分ごろ、福岡市東区の人工島(アイランドシティ)と雁の巣を結ぶ「海の中道大橋」で、福岡市の会社員大上哲央さんの一家5人が乗ったRV車が福岡市西部動物管理センター職員の今林大容疑者(22歳)の運転する乗用車に追突され、海に転落した。追突時は時速80qくらいだったと今林容疑者は供述するが、前を走ってるクルマにも気づかないほど酩酊していたこの男が速度を自覚していたのかどうかは疑わしい。もしかしたら時速100q以上の高速で暴走していたのかも知れない。酔っぱらいの暴走ほど危険なモノはない。この酔っぱらいが、勝手に橋から転落して勝手に死んでくれれば世の中は平和そのものなんだが、そういうわけにもいかなかった。

 今林の運転する車はは大上さんの運転するRV車に後方から激しく衝突して、その煽りで大上さんのRV車は進行方向左側の歩道に乗り上げたあと、高さ約1メートルの鉄製ガードパイプを突き破って15m下の博多湾に転落した。当時、水深は約6mだったという。15m転落した時点でオレなら気を失うだろうし、海に落ちればその時点でほぼ助からないだろう。しかし、両親は必死で沈むクルマの中からわが子を救おうとしたのだ。

 母は4度も海に潜り、めちゃめちゃに破壊された車体後方の窓からクルマの中に入って、3人の子どものうち2人を救い出した。父は立ち泳ぎしながら子どもを抱いて救助を待った。レスキュー隊員が投げ入れた浮輪に夫妻はしがみついたという。「もう1人中にいる! 助けて! 助けて! 」。3人目の紘彬ちゃんも26日午前2時前にやっと海中から引き上げられ、子ども3人は福岡市内の2つの病院に搬送されたが助からなかった。子どもたちはもう冷たくなっていたのである。なんてことだ。

 どうしてこんな無惨なことが起きるのか。どうしてそんなクソ野郎がクルマを運転してるのか。今林容疑者はそのまま逃亡しようとしてクルマを走らせ、300m走ったところでクルマが動かなくなって捕まった。オレはめちゃめちゃに後部が破壊されたRV車の写真を見た。時速50qのクルマに80qのクルマがぶつかったとしても相対速度は30qであんなに激しくは壊れないだろう。どう考えても両者の速度差は50q以上はあったはずである。こんなクソ野郎の供述なんか聞く必要はない。いますぐ死刑にしてくれと言いたいところだが、日本の法律ではこの行為を殺人罪として裁くことはできないのだ。


[5]続きを読む

08月27日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る