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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■勝手に公園に住む人たち
 はじめてこの日記においでになった方で、過去ログを読んで下さる方は、ぜひベストセレクションへどうぞ。

 ホームレスにならないようにするにはどうすればいいのか。そんなことは簡単なことである。しっかりと学業に励み、ちゃんと就職して収入の道を確保して国民年金や厚生年金に加入し、人生のパートナーを見つけて結婚し、一緒に幸福な生活を営むための家族を築くことである。そのためには不断の努力が必要だ。何よりも大切なのはゼニを貯めることだ。そんなこと当たり前の分かりきったことなのである。

「それができない人はどうすればいいのか?」

 そんなこと聞かれても困るのである。オレに答えられるわけがないだろう。

「オレは貧乏だからなんとかしてくれ」

 と開き直られても困るのである。大切なのは自分がどんな努力をしたかであり、努力もしないで国家や周囲がなんとかしてくれると甘えるヤツらは迷惑なだけである。それよりもオレは聞きたいのである。どうしてそんなことになったんだ?どうしてちゃんとゼニを貯めておかなかったんだ?どうして「その日暮らし」の日々から脱出しなかったのだと。

 大阪にはホームレスの自立支援のための施設もちゃんとあり、そこに行けば一人あたり2畳のスペースが確保されちゃんと屋根のある場所でベッドに寝ることが出来る。米飯も支給される。夫婦で入居するための棟も用意されていてまさに至れり尽くせりである。ところが定員の半分も入居してないのである。そこで「プライバシーが守れない」と不満を言うのはただのわがままである。施設に入れば、自転車置き場の整理や清掃などの仕事も斡旋してもらえ、日当5000円くらいにはなるという。

 ただ、ホームレスの多くはちゃんと働いている。これもまた事実である。空き缶を回収することで手にするお金は時間給に換算してわずか100円程度だという。公的扶助を行うとすれば、その空き缶の買い上げ時に公的資金による援助を行って、せめて時給にして500円程度稼げるようにすれば、アパートを借りてホームレス生活から脱出していけるのである。彼らの労働の対価をほんの少し引き上げることで、かなりの部分を救うことが可能である。オレは天王寺で必ずホームレスの方が道で売ってる雑誌(ビッグイシュー)を買う。一冊200円と手頃な値段なのでバックナンバーまで買うこともある。映画に関する記事はいつも面白い。もっとみんな買えばいいのにといつも思う。

 ホームレスの方の住むテントが大阪市内の大阪城公園と靫公園にたくさん存在する。大阪市はそのテントを「公園整備の妨げになる」という理由で撤去することを通告し、一方ホームレスとその支援者はそれに抵抗して立てこもっていた。1月30日、ついに行政代執行法が行われ、市職員約310人、民間会社の警備員350人が動員され、計22のテントは取り壊された。このうち、15のテントがあった靭公園では、野宿者や支援者ら約50人が激しく抗議して市側ともみあいになったという。この警備員350人を動員するためにいったいどれほどの経費がかかったのだろうか。日当を一人あたり1万5000円払うなら525万円である。それだけのゼニを掛けるのなら「立ち退き料を一人5万出しますから1月30日までに出ていってください」と交渉した方がはるかに安上がりだぜ。

 そして意味不明なのがこの騒ぎに駆けつけた「支援者」である。あんたたちはいったい何が目的なんだ。そうやってホームレスを支援することでお上に逆らってみせることがあんたたちの政治的パフォーマンスなのか。本当に支援の気持ちがあるのなら、自分の家に引き取って面倒見てやれよ。ろくに寒さもしのげないテントに住んでるという状態を維持させることが本当に支援といえるのか。その方がおかしいじゃないか。支援者がみんなでゼニを出してホームレスの方のためにアパートでも借りてやったらいいだろう。そうしたらすべて解決じゃないか。「ホームレスの自立支援のための運動」ならこのオレも協力しないこともない。しかし、「公園を不法占拠している状態を継続させる」ことを支援するような運動は根本的に間違っているぜ。


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01月31日(火)
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