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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■東横インのどこが悪いのか?
東横インが身体障害者用の駐車スペースや客室を建築確認の完了検査後に客室や会議室に改装したことが問題視されている。東横インでは社長が記者会見に応じて、全面的に非を認めている。ホテルのような公共施設はずべて障害者用の設備を備えてバリアフリーにしなければならないそうだ。顧客を出張のビジネスマンに特化し、一年間に一人も身体障害者が宿泊しないようなホテルでもそれだけの無駄な設備を備えないといけないらしい。その方がおかしいと誰も思わないのか。
ホテルには序列があって当たり前だろう。江戸時代に宿場ごとに置かれていた宿屋には、本陣、脇本陣、旅籠、木賃宿などの種類があった。本陣とは参勤交代の大名が泊まるための宿であり、それだけの格式を備えた客室が用意されていたのである。通常の旅人は旅籠に泊まった。貧乏旅行する旅人は、自炊用の米などを持参して木賃宿に泊まったのである。オレは首都圏のホテルにはあまり泊まったことがないので序列付けする自信がない。利用したことのある大阪にあるホテルをこれにあてはめるなら、リッツカールトン大阪や帝国ホテル大阪が本陣であり、リーガロイヤルホテルやヒルトンは脇本陣、新阪急ホテルや都ホテル大阪が旅籠ということになる。東横インの序列はせいぜい木賃宿なのである。
その木賃宿に大名用の客室を用意することは無駄以外の何ものでもない。逆にそういう客室を設置すれば「木賃宿ふぜいがなんということを」と批判されてしかるべきだ。安ホテルには安ホテルの存在価値があり、経営方針があるのだ。安ホテルに無駄なコストを支払わせて、その分が宿泊料金に跳ね返るのならば困るのは一般の利用客である。オレは安い方がいいぜ。
身体障害者の方が不自由なく生活できる街造りは確かに必要だ。しかし、そのために過剰なまでのコストを支払って施設を整備するのはどうかと思う。例えば新幹線には車いすを乗せることの出来るスペースを設けた車両があるが、その分一般の座席が撤去されているのである。一編成に一両ならまだいい。そこに「障害者が大勢一度に乗車することもあるのですべての車両に車いす用のスペースを設けよ!」という主張は果たして認められるのか。万博やディズニーランド、USJで車いすの方が長時間並ばなくてもいいようにと優先されているのを見ると納得がいかない。そんなところまで平等にしなくてもいいじゃないか。そのおかげで歩ける年寄りを無理矢理車いすに乗っけてその付き添いで回る馬鹿さえ出現するのである。
この際日本のホテルも序列をはっきりさせ、星の数でランク付けするという毛唐の物まねではなく、日本式に本陣から木賃宿までのランク付けを行えばいいのである。安宿は「木賃宿」という賤称で呼ばれることを甘受する代わりに、障害者用の設備や安全設備の不備をある程度まで許されることにし、逆に「本陣」を名乗れるホテルはそうした部分の整備を高いレベルで要求すればいい。もちろん本陣の宿泊料金は木賃宿の数倍にすればいいのだ。障害者が本陣しか利用できないことでゼニが掛かるというのならそれを税金で補助してやればいいだけのことである。
オレがよく利用するイズミヤやダイエー、ジャスコには障害者用の駐車スペースがあるが、いつもクルマが停まっていてふさがっている。そこを利用してるのはたいてい障害者ではない普通のオッサン、オバハンである。なぜその場所に置くかというと、そこが出入り口に近くて一番便利だから置いてるのである。実際のところこういう施設は全く機能していないのだ。首都圏はどうだか知らないが、関西ではこれが現状なのである。本当に機能させようと思ったら罰則を設けるしかない。
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01月30日(月)
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