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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■王将の会長はなぜ撃たれたのか
オレはこの仮説を確かめるために株価の動きを調べてみた。大東社長が撃たれた日、「王将フードサービス」の株価は大きく下げ、19万株もの新規空売りが発生した。王将株の直近の高値は11月19日に付けた3350円である。事件のあった12月19日、前日比±0の3110円で寄りついた株価はその後159円安の2951円まで下がり、引けは3000円(110円安)だった。値下がりした原因は明らかにこの日に大量に空売りされたことである。しかし、過去にさかのぼって新規空売りの発生数を調べてみると、事件以前に大量に空売りを入れた形跡はない。ということは犯行グループは事前に空売りしていなかったことになる。翌日、12月20日の株価は逆に上昇したのである。さて、じゃあどうやって犯行グループは利益を得るのだろうか。そこでオレは第二の仮説を立ててみた。
株式投資に必ず勝つ方法がある。それは天文学的に大きな金額を動かして相場を支配することである。そうすれば絶対に勝てる。株というのはある特定の銘柄をどんどん買えば自然にその株価は上昇する。その値上がりに後付けの適当な理由をでっちあげてマスコミ各社に流せば個人投資家が遅れてあわててその株を買ってくる。その流れの中でさっさと売り抜けてしまえばいいのである。最近のミクシィ株の動きはまさにそういう動きだった。
11月11日に1087円で底を打ったミクシィ株はその後なぜか急上昇した。一ヶ月後の12月10日にはなんと9倍近い9060円に値上がりしたのだ。ミクシィのような時価総額800億円(12月20日の株価5230円を基準に計算している)程度の小型株は一日の出来高も少ない。もし50億円くらいの資金があれば簡単にこれくらい株価をつり上げることができる。一度値上がりしだしたら勝手に無責任な証券アナリスト(中には提灯記事を書くようにゼニをもらってるヤツもいる)たちは「第二のガンホーだ!」などと騒ぎ立てるので、さらに話題になって値上がりすることになる。
12月11日以降、ミクシィ株は3日連続のストップ安となって株価は半値になった。ストップ安というのは市場に売り注文しかない状態で買い手がいないのである。高値で買ってしまった個人投資家たちはストップ安になったせいで逃げることができなかったのである。誰がこんな詐欺のような相場を仕掛けたのだろうか。500万や1000万という金額のくだらない個人のインサイダー取引を取り締まるよりも、こうした相場操縦でボロもうけした連中の方がはるかに悪質だ。おそらくこういう動きには背後に暴力団がいたり金主として大手都市銀行が関わっていたりするのだろう。オレがこれまでに見てきた大がかりな相場操縦事件の背後には必ず銀行の存在があった。ただ、一度も立件されて関係者が逮捕されたことはない。オレがこの日記で告発したものもすべてマスコミ各社はスルーした。ミクシィ株を動かし、高値で売り抜けた本尊はおそらく200億円くらいの利益を得ただろう。
王将株を事前に空売りしなくても、大量の空売りが発生した状況を利用して逆に買い上がることで株価を上昇させればこれもまた巨利を得ることができる。小型株が空売りされた場合、日証金は空売りする人たちに貸し出す株がすぐに底をついてしまい、「株不足」の状況となる。この場合空売りしてる人たちは「逆日歩」という金利を支払うことになる。今、王将株の逆日歩は一日当たり一株10銭である。ただ、今後もっと株不足になればこの逆日歩の金額は一気に跳ね上がることになる。その逆日歩の支払いと値上がりしたことの含み損に耐えきれなくなって売り方が高値で買い戻せば株価は一気に上昇する。これは株取引の世界では「踏み上げ相場」と呼ばれている。今、王将株にはその可能性が起きているのだ。
12月19日に値下がりした王将の株価は翌20日にはもう落ち着いて上昇した。約47000株が新規に空売りされ、一方で同じくらいの枚数、空売りされていた株が買い戻された。ここから先上がるのか下がるのかわからないので、傷が浅いうちにと勝負を下りた売り方がかなりいた一方、値下がりすることに自信を持って空売りを追加した投資家もいたのである。
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12月24日(火)
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