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江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■産経新聞の低レベルなコラムにびっくり!
 さて、オレが最初に気になったのは、この潮匡人の収入である。85000×3=255000という3人分の学校納付金が勤務先大学の年俸の一割を超えるということは、帝京大学短期大学の助教授の年俸は255万円以下ということになる。そんな薄給の助教授というのがあるんだろうか。なんともひどい職場である。またそれが事実として、そんな低収入の家庭ならおそらく就学援助金が自治体から出ているはずである。潮氏は就学援助金の申請をしていないのだろうか?修学旅行費もその中に含まれる。それなのに修学旅行に行かせるのを断念したということはあるいはもらった援助金を使い込んでしまったのか。そんなことを突っ込みたくなるのである。息子の修学旅行を断念させるほどの貧乏なのだろうか。だったら防衛問題を語る前にまず自分の家庭の防衛をちゃんとするべきである。親としての義務を果たせていないだろう。

 また「給食献立に選択の自由はない。宗教上の禁忌や健康食材に拘(こだわ)る家庭の意向も無視される。」と書いてるが、アレルギーで食べられない場合とか、イスラム教徒で豚肉が食えないなどはちゃんと考慮されている。もしもそばアレルギーの子どもに無理にそばを食べさせれば死ぬこともある。この潮氏は全く学校現場のことがわかっていないのである。本当に小学生の息子がいるのか。授業参観に行ったり教員と面談したことがあるのか。潮氏のその無知ぶりにオレはあきれてしまうのである。

 「刑務所なら食事は無料」と堂々と言い放つその品性は、年末になると食い逃げなどの犯罪を起こして刑務所で過ごすことを希望するホームレスと同じレベルの浅はかな発想である。

 そして「なぜ給食でなく弁当では駄目なのか」などとアホなことをほざいてるが、朝食もろくに与えない親が増えていて学校によってはわざわざ無料の朝食を用意したりしてる現状で、まともに弁当を作ることができる親がどれだけいるだろうか。今給食をやめれば、多くの子どもがコンビニ弁当を買ってきたり菓子パン一個とか、ポケモンパンとコーラという「お弁当」になってしまうのである。一食のコストが300円くらいという制約の中で、栄養士によってきちっとバランスよく考えられた内容の給食の方がはるかにまさってることは明らかだろう。35年前にオレが小学生だった頃と違い、今は給食の味のレベルははるかに向上しているらしい。

 最後にこの「強制的に献立を押し付け、実費を取り立てる。いわば義務給食。」という文言は何だ。「こんなものを押しつけられてもカネ払いたくない」と給食費を踏み倒してる馬鹿親たちと、潮氏の論理は同じじゃないか。新聞に署名入りでこんな情けない記事を書いていて恥ずかしくないのか。今すぐに自身の不明を恥じ、次のコラムではお詫びの記事を書くべきだろう。なんならオレと紙上討論するか?産経新聞に載せてくれるのなら堂々とオレとディベートしようじゃないか。海外の給食事情について詳しいようだから一つ聞いておくが、韓国の学校給食というのがどんなものか知ってるか?虫や異物が入っていて大変なんだぜ。オレは献立の写真を見せてもらったことがあるがあまりのひどさに北朝鮮の給食かと思ったくらいだぜ。

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12月08日(金)
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