ID:41506
江草 乗の言いたい放題
by 江草 乗
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■首都圏大停電を起こしたのは誰だ!
そのときオレはもう一つの監視銘柄、先週にストップ高した日本製鋼所(5631)が少し上昇してから下げはじめたことに気づいた。よっしゃ、今度はこっちを空売りだ。876円売り、5000株だ。みるみるうちに下げて870円を切ってジリジリ下げる。勝った!と思って他の勝てそうな銘柄をチェックしていると861円で反発して今度は上げはじめる。しばらく上下していたのでいずれ下げるだろうと思って返済買いしないで見ていたら意外と強くてジリジリ戻してきた。うわっ!このままでは利益がなくなる。872円で返済買いして5000株の4円抜き、たった2万円のプラスだ。さっきの損失分しか取れてない。手数料分をひいたら損じゃないか!なんてことだ。
オレはいつもの鉄則を思い出した。「上がった銘柄を売れ!下がった銘柄を買え」しかし、ほとんどの監視銘柄はすでに上がっている。そうなると空売りのチャンスを探すしかない。オレは前日終値388円だった日東紡(3110)がかなり大幅に値上がりしてるのに気づいた。よし、これを空売りしてやる。400円を越えてから上昇する勢いが弱まってきたので405円で様子見に5000株空売りしてみた。いったん下がるようにみえたがまた反発する。オレは「ここまでは上がらないだろう」と410円に売り注文を入れておいた。しかし、瞬間的にものすごい勢いで上昇して411円まで上昇、オレの売り注文は一気に喰われていたのである。含み損が膨らんだことにオレはあわてた。しかし、勢いも束の間でそこからは下げていき、結局終値は406円だった。なんとか合算すればかろうじてプラスという状況で引けたのである。
しかし空売りの持ち越しはしたくなかった。最後に405円で返済買いできるかと注文を入れていたのだがわずか1円及ばなかったのである。いつもなら冷静に取引して着実にゼニを稼ぐ自分がいつもの戦いが出来なかったのはなぜか。それは朝の停電によるシステム障害のせいである。また取引中にも何度かシステム障害で株価ボードが動かなかったことである。日経平均も途中から動かなくなった。全体の相場が上がってるのか下がってるのかわからないという状況の中で手探りの勝負を強いられたのだ。冷静に局面を分析して戦うスタイルのオレにとって、そんな中で戦えるわけがない。
株価ボードが動いていないうちにいくつかの銘柄でオレは絶好のチャンスを逃していた。朝に取引した日本製鋼所が907円まで上昇しながらそのあとで888円まで急降下していたことも後で知った。空売りで取れそうな絶好のチャンスを逃したのである。この機会損失はかなりもったいなかった。これというのも事故を起こした「三国屋建設」のクレーン船がすべて悪いのである。木股健二会長、おまえはとりあえず今日一番の迷惑を受けたオレに謝るべきなのだ。今日は本当にあせったのである。今日勝てなかった分、明日はしっかりと勝ってやるぜ。明日は絶対に停電はごめんだぜ。
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08月15日(火)
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