ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校総体奈良大会男女決勝 奈良育英−高取国際 一条−奈良育英
高校総体奈良大会女子決勝
奈良育英高校−高取国際高校
6月3日 13時 新庄健民 ピッチ並 晴


奈良育英         高取国際
−−−六番−−七番−−− −−−−十番−−−十二−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
八番−九番−−五番−十一 九番−十一−十五−四番−
四番−二番−−十番−三番 二番−五番−−三番−八番
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−

奈良育英は好選手を後方に置くいつものやり方。GKのキックが怪しいのでゴールキックは2番(左足)か10番(両足)が担当。GKはパントキックも体重が後ろに残り怪しいし伸びないので高取国際が前に出てきてピンチ。10番はカバーリングに秀で、3番はタフに戦う。レフティーの9番はチーム1の技術があるし攻守に能力が高いが、経験者かどうかは分からない。右CKも担当。11番は俊足。
対する燻謐総ロは準決勝で全国経験校の登美ヶ丘を破ってきた。15番が大黒柱で明らかに経験者。クライフターン多用のキープや右利きながら両足で繰り出すミドルパス、身体の使い方、守備でも勘所を抑え別格の存在である。もっとも相手がクリアに来ると顔を背けてよけたり、頭を下げるなど、トップレベルでのプレーを避けて楽しいサッカーをするため高取国際でプレーしているのか、という気もする。5番はカバーに秀でキックも伸びる。こちらも経験者かもしれない。12番は快速ウインガー。途中から右に張り、15番からのミドルパスを受けて技術的には拙いながらも突っ走り右クロスを入れる。10番がストライカー。
立ち上がりから高取国際が押し気味だが、奈良育英は9番と5番が守備で頑張り、またバックラインもセンターバックコンビの奮闘と右サイドバックキャプテン3番の闘志で耐える。左サイドバック4番は燻謐総ロ12番に大苦戦。すぐにチーム1上手い9番を高取国際15番にマンマークでぶつけて封殺すべきと思ったが、奈良育英は真っ向勝負を挑む。それと9番が守備に追われては奈良育英の攻撃が成り立たないというのもあるかもしれない。2トップ6番7番はよく走る。7番はタメを作れるが何せ味方の押上げが少ないので出しどころがない。前半は0−0で終了。

後半から奈良育英は7番を右ハーフにして11番をFWに。明らかに11番を裏に走らせる作戦。しかし高取国際5番のカバーリングの前に走らせてもらえない。44分(後半9分)、高取国際4番→13番。そのまま右ハーフ。右ハーフと言っても並びの上のことで機能ではボランチ気味だが。この時間帯には完全に12番が右に張り付いている。高取国際はCKなど前目のセットプレーは全て15番が蹴るがミスキックも散見される。狙いすぎ?53分、高取国際15番が裏に、10番飛び出し、奈良育英GKが出るのを躊躇、触り、こぼれに12番突っ込むがクリア。59分、奈良育英7番、高取国際2番をかわしクロスはライン割る。66分、奈良育英8番が足を攣るが交代選手はおらず、FWに移動。6番が中盤に下がり、必死に耐える。こうなっては奈良育英は11番のスピードだけが攻撃の生命線なので苦しい。しかもPK戦になるとGKの能力的に高取国際に分がある。結局70分終了。0−0で10分ハーフの延長戦へ。

延長前半4分、高取国際15番がハーフ付近でタメを作りタイミングを図って右スペースに展開、12番がスピードでタテに突進し右クロス、中で10番が受け、後ろから倒され、誤解しようのないPK。これを当然のように15番が担当。左隅に鋭く決めて0−1。以降奈良育英は攻め切れず、最後まで高取国際15番にキープされ、ロスタイムに二人目の交代で時間稼ぎ、逆に奈良育英は交代選手がおらず、走れなくてどうにもならない。結局0−1で燻謐総ロが勝利、優勝した。

奈良の代表校は例年経験者が2,3人しかいない。何とかスタメンを経験者で固めたいのだが。近畿大会では大阪学芸のブロックに入った。初戦はともかく大阪学芸には勝算はないが、5番を軸にした守備陣がどこまで耐えられるか?とにかく落ち着いたスコアに持ち込んでほしい。



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06月03日(日)
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