ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校総体大阪予選決勝リーグ第2日 履正社−阪南大高 近大附−金光
高校総体の大阪の出場枠は2校である。今年の全国大会は男子は福岡、女子は佐賀だ。出場校はベスト4によるリーグ戦で決定する。毎年対戦順などによる様々なドラマがある。第1日は金光大阪5−2履正社、阪南大高2−2(PK勝ち)近大附である。PK戦は勝ち点や得失点差、総得点で並んだ場合の順位決定法である。試合は35分ハーフ。

第1試合は履正社−阪南大高。これまで観た限りはともに3トップだが方向性はまるで違う。履正社は徹底的にパスをつなぎ簡単にクロスを上げず崩してからシュートする。阪南大高は3トップがポジションチェンジを多用し、裏を狙い、トップ下の中心選手奥平が自在に前線を操る。組織的なプレスによる守備も見所だ。

高校総体大阪予選 決勝リーグ第2日
履正社高校−阪南大学高校
11時 堺S1 天然良芝 曇り


履正社          阪南大高
−−−−−福田−−−−− −−−奥平A−松田−−−
岡田−−−石川−−−宮原 −−−−−−−−−−−−
−−−多田A−田口A−− 吉田A村上−−永田A高橋A
小川A相澤−−金子−松岡 西川A南木−−富林−前田A
−−−−−安川A−−−− −−−−−園−−−−−−−

履正社 監督:平野直樹
GK  1 安川魁   2年
DF  2 小川明   2年
    3 相澤拓実  3年
    5 金子恭輔  3年
    8 松岡拓郁  3年
MF  6 多田将希  2年
    4 田口宏仁  2年
   13 岡田裕希  3年
   10 石川玲   3年
    7 宮原直也  3年
FW  9 福田啓二  3年
 
阪南大高 監督:濱田豪
GK  1 園良友樹  3年
DF 16 富林頌仁  3年
    4 南木健宏  3年
    3 西川峻也  2年
    2 前田一樹  2年
MF  6 村上健太  3年
   14 奥平翼   2年
   25 永田遼   2年
    8 吉田恵人  2年
FW  7 松田吏王  3年
   10 高橋佳   2年

阪南大高は立ち上がりからボールを奪って素早くタテに攻めきるサッカーを見せる。2分、正面25mFK、南木(左足)、富林(右足)が構え、富林狙うも上に外れる。E村上にはロングスローあり。C南木とB西川はレフティーで、特にC南木は素晴らしいフィードあり。阪南大高は4−4−2に布陣変更。奥平もトップ下でもシャドーでもな、トップ脇でもなく、最前線である。5分、ロングボールに阪南大高G吉田が裏を取り1対1mボレー外す。超決定機。Gkが出る判断を躊躇した。12分、阪南大高F松田が裏を取り、右で1対1、タテに仕掛けマイナスのグラウンダークロスも誰もいない。16分、阪南大高、左FKにC南木のキックがI高橋のヘッドに合うが上に外れる。履正社E多田はレフティーで落ち着いている。G松岡は状況判断がよくて技術もしっかりしていていいSB。守備力もある。17分、履正社L岡田の左クロスをH福田ボレーも上に外れる。決定機。18分、そのゴールキック。阪南大高は履正社のチェックの甘さを突き、ハーフラインを超えた吉田がトラップして後方に戻しB西川が前方へフィード、すると今度は履正社の裏ががら空きでM奥平が全くのフリーで抜け出しGKと1対1を決める。0−1。履正社の弱点である守備の甘さが出てしまった。27分、履正社C田口に警告。阪南大高F松田の足を蹴って倒した。このFKをO富林蹴るも上に外れる。28分、阪南大高M奥平のカットからI高橋、A前田とつなぎ、クロスはカット。SBのクロスは初じゃないだろうか。履正社はウイングがクロスを上げている。結局前半は0−1で終了。

シュート数1対7(2)、CK数1対3、GK数3対2、クロス数6対3、ファウル数10対3。履正社は自陣ファウルが多い。つまり攻撃から守備の切り替えが遅く、いったん引かざるを得ないということだ。バルサを意識しているのだろうが、ここが決定的に違う。阪南大高がタテに早いサッカーとはいえ、なんとかならないのか。


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06月01日(土)
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