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サッカー観戦日記
by T.K.
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■全日本ユース(U−15)フットサル大会 2日目 準々決勝

全日本ユース(U−15)フットサルも2日目。午前中にグループリーグを消化し、2時間の休みを挟んで午後から準々決勝を行なう。午前は捨てて午後から観戦することにした。

会場の大阪市立体育館へは御堂筋線本町で中央線に乗換える。。東京や名古屋にもJRの「中央線」があって大抵混んでいるが、こちらは普通空いている。しかしこの日はやや違った。大阪港からの列車が混んでいる。しかも客層が独特というか個性的だ。つまりは単純にコミケ・トレインだったのである。まあコスモスクエア行きは空いていたのでいいか。

午前中のグループリーグにより、既に準々決勝のカードが決まっている。ここからは第1ピッチと第3ピッチでゲームが行なわれる。真ん中の第2ピッチは使われないので一方のピッチがアウト・オブ・プレーになった際に他方のゲームを観ることは出来るが、細かいプレーの際に背番号の区別はつかない。

例年第2ピッチを見下ろす正面スタンド中央部は記者席としてテープが張られ、客も選手も座ることが出来なかった。しかし記者なんて一人もおらずナンセンス。今年から撤去されている。反対サイドには関係者席あり。

第1試合はどちらも興味深いカードで迷ったが、ユニオン−大分をメイン観戦。きっちりフットサルの基本を身につけているユニオンに対し、大分は体育館サッカーの域を出ず、必然的にユニオンがじっくりボールを回し、大分が引いて守りカウンター狙いとなる。しかし意外と大分の守備も要領が良く、身体能力、特にスピードがあるためカウンターの威力は十分。マガリェンス・リシャルドソン監督はもしかするとフットサルの経験があるのかもしれない。ユニオンの得意パターン、サイドでのパス回しから一気に逆サイドに出してシュート!も大分は研究しているようで、一人が逆サイドをケアし、カットもしばしば。ユニオンほどではないもののメンバーチェンジもよく行い、最後までスタミナも持ちそうだ。大分の粘り強い守備が続く。大分先制、ユニオンが追いついた1−1でカウンターから桜井君→左の原野君→中につめた白方君と鮮やかなカウンターで大分再びリード。ユニオンもエース・門間君が決めて追いつくが、すかさず大分もエース・桜井君が決めて2−3。ここでユニオンがタイムアウトを取る。ここまで攻守の切り替えが遅く、大分にカウンターを許していた上に守備時のチェックも甘かったユニオンだが、ここから高い守備意識で大分を封じるようになる。前半は2−3で終了。後半はユニオンがシュートチャンスを何度も迎えるがシュートミスが多い。じりじりした展開が続いたが、ついに熊谷君が決めてユニオンが3−3と追いつく。ここで大分はタイムアウトを取る。しかし再開後すぐ和田君のシュートがバーを叩く。勢いに乗ったユニオンの攻めに対し大分もよく粘り延長戦へ。後半はユニオンが瀬戸君に当ててサイドを使うプレーから素早いクロスが決まり、大分はカウンターもさせてもらえない状況に陥った。しかし実に粘り強いチームだ。延長は開始早々に瀬戸君がVゴールを決めてユニオン勝利。実力的には順当だと思う。ただ大分の粘り強さは今後に繋がるものだ。技術や戦術(フットサル戦術理解に歴然とした差があったことは大分の選手たちでさえも認めるはずだ)よりも重要なものを大分から感じた。

大分はフットサルの練習は大会前に週1回のペースで行なった程度だという。U−15代表の片山達也君などの有力選手がエントリーしていないが、別にケガだとかメンバーを落としているわけではないそうだ。

準々決勝のもう一つのゲームは関東大会決勝と同じカードで、このときは高崎フットサルクラブがMALVAを破り優勝している。しかしMALVAの方曰く、「全国行きが決まってやや気が抜けてしまったが実力的にはウチが上。今度やれば勝つ」とのこと。前半は高崎の速い攻めが功を奏し2−0と折り返したが、後半はMALVAの速い攻めが爆発し、2−3と逆転し、関東大会の雪辱を果たした。MALVAは後半スピード勝負に出るが実に迫力がある。


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01月11日(日)
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