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サッカー観戦日記
by T.K.
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■関西学生リーグ 第2節 阪南大−関学大 桃山大−甲南大
台風が接近する中この日も長居に足を運ぶ。土曜なのに公園内の売店は閉まっている。2強の阪南大・桃山大が揃って登場の好カード。
第1試合は阪南大−関学大。春は関学大の勝利。3位に終わった春リーグは4勝4分1敗。得点力不足に悩まされたものの、先に点を与えることもなかった。そして関西学生選手権優勝、続く総理大臣杯も決勝で引き分け、PK負けの準優勝。順調そのものの阪南大にとってこのカードは今期唯一喫した敗戦である。関学も先天的な才能に恵まれた選手は揃っているがチーム力には開きがあり阪南大優位であるのは確か。ゲームレビューにはインカレではなく天皇杯での日本一を目指す、などと大きいことを書いている。
関西学生リーグ 第2節 阪南大−関学大
9月20日(土)長居第2陸 12時 ピッチ並 雨 並風
阪南大 関学大
−−−尾花−−安部−−− −−−原崎−−岡野−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−古家−−−−−
−梁−加納−−竹村−永末 −岡村−−鈴木−−佐伯−
旗手−−南−−寄居−大杉 守生−春川−−山本−山口
−−−−−梅村−−−−− −−−−−秋山−−−−−
阪南大は中盤・最終ラインともフラットで、組織的且つ激しいプレスを前線から仕掛ける。梅村(4年・清水Y)は技術が高く堅実なGK。南(4年・京都)は左足からのロングフィードで後方から組み立てる。深谷(3年・三好、JFA特別指定選手)は負傷でベンチスタート。加納(4年・長崎海星が)左足、梁(4年・大阪朝鮮)が右足FK担当。安部(3年・日章学園)がポストに入ることが多い。
関学はCB春川(3年・国見)が復帰し山口(3年・松商)が右に回る。中盤はダイアモンド型でポジションをきっちり守りバランスをとる。本来ボランチの古家(3年・G大阪Y)がトップ下に入る。FWは身体能力・技術を兼ね備えた岡野(3年・愛媛FCY)がポスト役。鈴木(4年・横浜FMY)が右足、岡村(3年・藤枝東)が左足、原崎(4年・藤枝東)が強いFK担当。
関学は雨の中控え選手が鳴り物入りの応援で盛り上げる。ゲームの入りも良い。序盤は双方互角でチャンスも数度ずつ。阪南は中盤インサイドの守備が春よりも強く、SHの突破力ばかり目立っていた春と異なり、SBがどんどん上がり分厚いサイド攻撃を狙う。関学も中盤の集中力が高くきっちりつなぎ、岡野に当てて戻し原崎が裏を狙うサッカーができている。イージーミスもなく、速いカウンターも受けない。クロスに弱い関学の弱点を阪南大は狙わずクロスを簡単に上げないこともあり、決定機はほとんどない。が20分辺りから地力の差が出始め、阪南大の中盤が関学のパスを寸断、タテパスはオフサイドか闇雲に蹴ったもの、という状況となる。29分阪南大・尾花(4年・串本)と梁の絡みからLB旗手(2年・浦和Y)へ、上手い動きでペナコーナー近くに入った梁にパスが通り、素早くループ、バーを叩く。34分関学・鈴木がハーフを少し過ぎたところから前のスペースへ浮き球パス、南もきっちりポジションをとっていたが、岡野が物凄いスピードで突っ込み真後ろからのボールをペナ少し外でピンポイントに合わせるダイレクトボレーがゴールに突き刺さった。岡野の身体能力と技術、そして鈴木の正確なパスと阿吽の呼吸あってのもので、プロでもどうしようもないスーパーゴール。すぐ阪南大はサイド攻撃からチャンスを量産し、39分引いてポストに入った安部から右の尾花へ、ペナ内でタテ突破と見せて左へパスし、フリーで突っ込んだ梁が決めて同点に追いつく。さらに阪南大の攻勢が続き前半終了。
阪南大はスコア以外はまあ満足できる前半だろうか。決定機は少なかったが前半よく頑張った関学の後半のペースダウンは確実だ。FWがスペースを突く動きや、インサイドの攻撃意欲は物足りないが作戦かもしれない。
関学は中盤の守備の甘さを運動量で補った印象だが、20分過ぎから振り回され体力を消耗した。引き分け狙いで引いて守るのも一つの手だが、採らないのが関学。
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09月20日(土)
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