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サッカー観戦日記
by T.K.
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■近畿中学総体2日目
昨年は奈良で全中が開催されたが、今年はその会場を使って近畿中学総体が行われた。上位5校が全中に出場する。各府県2校ずつ参加し、計12校が4グループに分かれてリーグ戦を行い、各グループ1位が全中出場権を得る。ここからがややこしいのだが、まず開催県の奈良は自動的に全中出場枠1が与えられる。したがって奈良県勢2校がともにグループリーグで2位以下となった場合は奈良の1位校(今年の場合三笠中)に全中出場権が与えられる。しかし奈良県勢がグループリーグで1位に入った場合、各グループ2位校による5位決定トーナメントが行われて全中出場校を決定する。今年の場合三笠中がグループリーグ1位で全中出場権を得ているので、5位決定トーナメントも行われる。
近畿中学総体 5位決定トーナメント準決勝 城南中−守山南中
8月8日(金)新庄新町運動公園球技場 9時30分 ピッチ並 雨 強風
城南中 守山南中
−−−木原−−久保−−− −−−青山−−寺田−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−山田−−−−−
品田−前田−−塚野−山本 中山−北川−−犬井−辻田
島田−池上−−川崎−嶋− −−増田−武井−高田−−
−−−−−内田−−−−− −−−−−大本−−−−−
城南中インサイドは塚野君がやや攻撃的。双方雨に手こずりボールコントロールに苦労していた。ともに中盤のチェックが厳しいチームでもあり、中盤の組み立ては困難な状況となった。また風の影響でロングボールも不正確になる。こうなるとDFの負担はかなりのものとなるが、必ず一人余る守備の鉄則を守り破綻はなし。城南中は4バックが互いにカバー、守山南中は好スイーパー武井君がカバーを担当しつつロングボールで攻撃の起点にもなった。結局前半は0−0で終了。ハーフタイムに100m離れた健民グラウンドに移動しトーナメントのもう1試合を観ることにする。
近畿中学総体 5位決定トーナメント準決勝 嵯峨中−瀬田北中
8月8日(金)新庄新町運動公園健民G 9時30分 ピッチ並 雨 強風
嵯峨中 瀬田北中
−−−早川−−大島−−− −−−−−梅田−−−−−
−−−−−−−−−−−− −加藤−−大西−−松下−
小西−久保−−大崎−高野 −−−松川−−石崎−−−
石田−鈴木−−大藪−野村 篠原−−連−−山崎−天野
−−−−−岸本−−−−− −−−−−早坂−−−−−
こちらは嵯峨中が早々に2点リードしたものの瀬田北中が追いつき、2−2での折り返し。嵯峨中は久保君が上がり目で攻撃を組み立てる。瀬田北中は4−2−3−1で全員の攻撃意識が高い。前線の守備意識が低くボランチに掛かる負担が大きいが、選手の能力の高さでカバー、特に松川君は攻守に大車輪の活躍ぶりである。CF梅田君は身体能力が高く、抜群のスピードで裏をとる動き、正確なポストで相手に脅威を与え続ける。トップ下大西君は強引なドリブルで相手をかわし、梅田君への決定的なパスを出し、自らもシュートをどんどん狙う。この二人にマークが集中するとサイドの加藤君・松下君が活きてくる。松川君を軸にピッチを広く使った攻めを見せる瀬田北中ペースでゲームが進み、後半14分、梅田君がポストから反転して一人かわし豪快な25mシュートを右スミに叩き込み2−3と逆転。しかし嵯峨中も18分、高野君の速い右クロスを大島君が決め同点に追いつく。これに対し瀬田北中はキーマンの一人ボランチ石崎君を下げて攻撃的な遠藤君を入れる4−1−4−1でさらに攻撃的に変更、CKのこぼれを松川君が決め3−4で競り勝った。
瀬田北中のスタイルはやや攻撃的に過ぎて、勝負という点では不利かもしれない。組織力も高いわけではない。しかし選手の個性が前面に出た、観ていて楽しいチームだ。選手もクセを変に矯正されてないし、今後の成長が楽しみだ。嵯峨中もやはり攻撃的なチームで、今大会では最も娯楽性に富んだゲームとなった。
なお、球技場のゲームは守山南中が城南中に1−0で競り勝ち、この結果全国出場をかけた5位決定戦は滋賀勢同士の決戦となった。滋賀県大会では守山南中が延長戦の末競り勝っている。
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08月08日(金)
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