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サッカー観戦日記
by T.K.
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■総体京都決勝 山城−向陽 JFL第13節 佐川印刷−国士館大
先週約束をドタキャンしたためこの日の予定は鉄板である。淡路島・アスパ五色でのクラセン準々決勝も面白そうだが……。全国行きを決める重要な一戦。今年は波乱続きで、昨年の覇者・平安が初戦で消えるし、選手権に出場した伏見工も北の雄・福知山成美も早い段階で消え、実質的には新興の桂(昔は全国にも出場している)がついにベスト4入りという、激動の時代の到来を思わせる展開である。会場にはG大阪・上野山さんの姿もあった。お目当ての選手は誰なのだろうか?先週全国行きを決めた長尾・川井先生の姿もある。いかにも切れ者らしい容姿をされた方である。昨年練習試合では向陽に負けたらしい。スタンドには千人前後入っている。キックオフ時間が午前なのは午後から行われるJFLの前座試合に当たるため。
総体京都決勝 山城−向陽
6月15日(日)西京極 10時45分 ピッチ良 曇 無風
山城 向陽
−−−木爪−−本田−−− −−−−森−−西岡−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
樋口−宮本−−中田−若林 谷島−唐沢−−北川−坂口
田代−岡本−−田中−奥村 塩田−長谷川−前野−阪部
−−−−−須藤−−−−− −−−−−小原−−−−−
学校がすぐ近くということで、中学・高校時代に最も観戦した高校チームが山城だ。確実に母校のサッカー部よりも観ている。石塚や川勝がいて選手権準優勝を果たして以来低迷し、最近では京都でも早い段階で敗れることも多いが、今年はどの程度やれるか?
一方の向陽は向日市のチーム。歴代代表校は府の人口の大半が集中している京都市内勢と久御山が独占している現状を打破できるか?パスをつなぐチームということしか知らない。スタメンの背番号は綺麗に1番から11番まで並んでいる。
試合の入りは山城のほうが良い。スタンドの応援も山城のほうが場慣れしていて上手い。伝統の差か。フィジカルが強く、パワーの差が歴然としており中盤の競り合いで優位に立つ。特に中田は強い。これでは向陽はスタミナの消耗も早そうだ。しかも山城はスタミナのあるチームなので、終盤勝負になればなおのこと。中盤で奪い主将・宮本の左足のパスで崩しにかかる。8分、田代のクロスがミスキック、これがマウスの上を襲うがGK小原フィスティング。CKからヘッド、これも小原キャッチ。10分過ぎから向陽もショートパスからリズムを掴み始める。LH谷島はスピード豊かなドリブラー。13分、山城・本田が裏を取る動きでボールを受けるが向陽・長谷川がCKに逃げる。17分、向陽陣内での若林のスローインを奥村クロス、中央の木詰が囮に裏に樋口がフリーで受けシュート、外す。18分、山城・樋口のクロスに中田のシュート、上に外れる。向陽はつまらないパスミスが多く、リズムを掴みきれない。また、展開力のある北川以外は隣へのショートパスかタテパスの2択という印象だ。21分、向陽左の攻めから北川のミドル、これが初シュートだがGK須藤ガッチリキャッチ。22分、ここまで沈黙だった山城ブラスバンドが突然ルパン3世。流れが変わりつつある時間帯で実にタイミングのいい演奏だ(笑)。ワザとやっているなら素晴しい応援センスだ。この当たりから、パスを回しボール支配時間で上回る向陽と、一旦引いてDFの忠実なマークで中に入れさせず、奪えばサイドに流れるのが上手い木詰にロングパス、彼のキープの間に一気に押し上げる山城という展開が続く。このまま前半終了。シュート数11対4。ボール支配で上回った向陽だが決定機は作れず、山城ペースといっていいだろう。
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06月15日(日)
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