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サッカー観戦日記
by T.K.
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■奈良県1部リーグ 一条ー五條 郡山ーD高田 香芝ー奈良育英 生駒ー大淀(雑感だけ)
立ち上がり、両チームともボールを走らせる。長いボールを使い、サイドに出し、受ける側も走ってスペースで受ける。第2試合が両者足元で受けるサッカーとすれば、こちらはスペースで受けるサッカーで、美学がまるで異なる。香芝は全国に初出場したときには超守備的サッカーとPK戦で奈良育英を破ったが、全国を経験したことで、一段階上のサッカー、全国でも勝てるサッカーを意識したかに見える。これも郡山と同様。4分、奈良育英。8番の左CKを9番ヘッド、香芝DFもよく競ってバー上に外れる。香芝も右クロスに14番飛び込むが届かず。奈良育英はGK1番がよく声が出て守備を統率しようとするが、DFがややバラバラで、しかも香芝の攻撃が足元で受けるスタイルでないことも有って、次々にスペースやフリーになる選手を作ってしまう。現段階で守備の組織を構築中というチーム状態か?FWはどう見ても控えの控えのような番号の21番が能力が高く、ドリブル突破力に優れ、受け方も上手く、足元で受けても起点になれる危険な選手。またサイドバックのような背番号3番は常に走り回ってボールを引き出し、21番が持つと寄らずにゴール前に飛び出す動きでやはり危険な選手。7番からのフィードや中盤の運動量など武器は多そうだ。8分、奈良育英、ロングボールに25番が受け、タメて3番がゴール前に飛び込んで決める。0−1。10分、香芝、8番のカットから左スペースに出し9番が突っかけて左クロスは中でカット。11分、奈良育英、6番の出したボールに21番仕掛けるがカットされる。13分、香芝、右スペースを突き、クロスに8番飛び込みシュートもブロック。13分、香芝、右からの崩しにペナ内で奈良育英ファウル。PK。14番がGKの逆をつき右に決める。1−1。17分、香芝、右クロスをファーで11番トラップから、右上へカーブを掛けたシュート、弱い。20分、香芝、9番のポストプレーに裏を突いた11番が受けて決める。2−1。21分、奈良育英、10番から6番へ、流し込み2−2。両チームとも攻撃が流動的で、守備の組織が完成していない現時点ではちょっとマークが付き切れていない。極めて危険で大胆なサッカーをしている。23分、奈良育英、21番がドリブルで仕掛けファウルゲット。8番のキックは合わず。直後にも21番のドリブル突破から左の13番へ、クロスに8番が飛び込むが逸らしただけになる。両者中盤がどんどん飛び出すが、守備面でマークが付き切れない。香芝は、それ自体凄いことだが、単に奈良県大会を勝つだけでなく、全国で勝つ為に勇気をもって攻撃力を高め、全国を経験したことで目標が一段高いものになった感がある。35分、香芝、右CKで8番がファー狙い、奈良育英DFがクリアするが、こぼれを左クロス、14番に合う。枠内。41分には香芝、右CKに9番シュート、こぼれるが久クリア。44分、香芝17番のカットからカウンターも活かせず。結局前半は0−0。
前半シュート数4(3)対6(4)、CK数2対1、GK数6対1、クロス数8対7、ファウル数4対6、FK数0対2。
香芝は奈良県高校サッカーでは奈良育英と一条の2強を追う第2集団といったところであるが、差は小さく、既に対等のライバルという感じである。両チームのクロスの多さはサイドを走らせてスペースを突く攻撃を示している。そしてインサイドや、逆サイドハーフが飛び込むから、クロスを上げられるのだ。このレベルの試合をしていれば、守備陣も鍛えられるし、なぜマークを振り切られるのだろう? ということを考えれば、守備も粘り強くなるだろう。全国で勝てるチームは局面の守備に厳しい。奈良育英は実績から言って今後守備を高めるだろうし、香芝だって守備からチームを作ってきたから期待できる。
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03月15日(日)
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