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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校選手権滋賀大会準決勝 野洲−草津東 甲西−綾羽
11 田中寛之 168/62 2年 MIO BIWAKO SHIGA U−15
14 奥井良樹 167/57 3年 FC湖東
16 清水章満 169/69 3年 セゾンFC
FW 10 山本涼太 168/57 3年 セゾンFC
甲西は94年アメリカW杯で話題になったブラジル式4−2−2−2です。つまり攻撃的MFがサイドに張らず、ポジションチェンジも多用し、ボランチはフリーで受けられる。このクラシックな戦術は相手を技術で上回っていることが前提のサッカーだ。滋賀県南部はサッカーどころで確かに技術の高い選手が多い。創造性もある。しかしサイド攻撃中心の綾羽にはサイドのスペースを使われてしまった。3分、右サイドでのパスからM奥井にわたし、右シュート、決まって0−1。対する甲西は流れをつかむため、遠目から可能性の低いシュートを次々に撃つ。I山中の右CKは綾羽GKパンチ。12分、M奥井の右クロスをI山本正面から左足シュート、右に外れる。超決定機。14分、綾羽、F北川の左クロスをI山本ヘッドも左ポスト、超決定機。16分、綾羽L平田の右クロスをF北川ヘッドも正面。超決定機。甲西はサイドで数的不利を作られ、中もフリーになって次々と決定的なシュートを撃たれる。直後にもL平田がフリーで右クロス、これは甘くGKキャッチ。こうもチャンスを逃し続けるとペースも逃げていく。20分、甲西、H福嶌思い切ったミドルが左上に飛ぶもGKナイスセーブ。決定機。さらにF石野の右クロスはI山中に届かず。決定機。28分、綾羽M奥井が右突破、グラウンダーのマイナスクロスをI山本が落ち着いて決めて0−2。これで綾羽は精神的にだいぶ楽になった。1点差のまま外しまくるいやな展開を断ち切ったし。あとはハーフタイムで甲西が立て直す前にとどめの3点目を入れることだ。30分、綾羽I山本ミドル、DFに当たりループ上になるが上に外れる。しかし判定はゴールキック。謎だ。なお主審は田中仁嗣氏。ここまでストレスの少ないいいジャッジをしていたので、主審の視点からは何かが見えたのだろう。綾羽は左CKでJ田中が右足で蹴るし、右CKはF北川が左足で蹴る。40分、H高野のスルーパスにF北川左クロスも中でカット。H高野は確実な守備やバランス感覚に加え、グラウンダーで鋭く丁寧なパスを出せるのが大きい。結局前半は0−2で終了。
甲西はシュートは撃っていたが可能性を感じるものではなかった。そしてクロス数2(2)タイ9(4)。綾羽は得意のサイド攻撃が活き、面白いようにクロスをあげまくっていた。
ハーフタイムで甲西Q林→J小西拓己(3年・石部中)。43分、綾羽左のクロスにM奥井ヘッドも届かず。47分、甲西、I山中、左スペースに現れでドリブルを仕掛けてペナ手前で倒れ左FK。これをふわりと入れるがGKキャッチ。51分、甲西、I山中が中央を鋭いドリブルも大きく空いた左スペースを上がったC原薗の左クロスをH福嶌がニアでスライディングシュート、決まって1−2。攻撃的MFが中に絞る甲西においてはこういう形が作りたかったはず。しかし直後に綾羽、M奥井の右クロスをワンタッチで左CKに逃げる。山本が蹴るも逸機。55分、甲西、左FKにI山中が右足アウトでかけてA高野がドンピシャヘッドも右に外れる。決定機。甲西の芸術家集団も力を発揮し始めた。60分、甲西I山中からC原薗へ出て左スペース前方に現れたJ小西が左クロス、Hヘッド福嶌
届かず。いい流れ。綾羽L平田の右クロスをF北川ヘッド、左へ外す。決定機。63分、綾羽、左クロスをI山本ボレー、当たり損ね。64分、甲西I山中が正面ミドルもGKキャッチ。65分、甲西F石野→O神山昇輝。綾羽、J田中→G奥村南斗。70分、綾羽、F北川の左クロスにI山本、体をひねってヘッド、左に外れる。70分、綾羽D堀井からF北川、G奥村が左クロス、I山本ヘッド、わずかに上。決定機。73分、甲西B大和田→N富田壮宏(3年・甲賀中)。綾羽O清水→Q岩井健(2年。京都サンガU−15)。78分、綾羽F北川→C小野山翔(2年・SAGAWA SHIGA U−15)。80分、甲西G御子神→P高井翼(3年・信楽中)しかしそのままタイムアップ。1−2で綾羽が勝利した。
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11月09日(土)
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