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サッカー観戦日記
by T.K.
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■高校総体滋賀決勝 野洲−比叡山 京都決勝 東山−洛北
試合は35分ハーフ。立ち上がり、両者のチームカラーの違いが前面に出る展開となる。東山はCBが高さに強く、特にD茨木は176cmながら競り方の上手さと空間把握能力で空中戦で勝ちまくる。M鎌田はスペース察知能力が高く、攻撃時はタメを作って、スペースに的確なミドルパス、守備時もいいカバーを見せる。L長束は常にバックラインと駆け引きし、裏を狙い続ける。基本的に中央からの攻めが多いチーム。対する洛北はサイド攻撃主体。両サイドアタッカーは快速でそれを活かすF伊藤の巧みな捌きや引いてた目を作るI中大路のキープ力と、そこから裏を狙うスピード。6分、東山、右CK、鎌田のキックををD茨木ヘッド、GKはじき、こぼれボレーはブロック。決定機。東山P田辺はよく頑張り、攻守に奮闘。14分洛北C小野がミス、東山P田辺突っ込むもGKはじく。決定機。15分、洛北G榎本キープからJ水谷左を突破するが左CKに逃げられる。CKはF伊藤が担当。18分、洛北スルーパスにI中大路が快速を飛ばし追いつき左シュートもブロック。左CKへ。20分、東山、M鎌田がキープしてタメを作り裏へのパス、L長束がオフサイドをかいくぐりGKと1対1、ループで上を抜くが上に外れる。超決定機。洛北はH弘田も快速。24分、東山D茨木が見事なフィード、P田辺の左クロスをF坂本ヘッドも上に外れる。決定機。28分、東山左45度35mFK、D茨木を洛北C小野がマークする。M鎌田、直接狙うがDFブロック、こぼれを右クロス、ボレーは左に外れる。決定機。30分、洛北カウンター、G榎本の左クロスにファー後方から走りこんだI中大路がフリーでダイビングヘッド、GK山千代が超反応でスーパーセーブ。いいGKだ。練習から思っていたが。結局前半は0−0。
決定機数4対1だし、東山ペースといえなくもないが、洛北のカウンターが冴えていたし、走力勝負になれば、洛北が得意とするところだし、中大路がゴール前で勝負できれば分からない。シュート数7(3)対4(2)、GK数4対6、クロス数7対4。東山とすれば前半で勝負つけたかっただろうが、洛北のシナリオどおりのように見える。
後半の入りは洛北がいい。そして8分、左スペースを突き、I中大路が左ペナ内から戻し、ニアでJ水谷スルーF伊藤が決める。0−1。東山L長束→J黒木シュンジ。15分、P田辺→25モリヤリョウ。16分、東山25モリヤのスルーパスにJ黒木抜けるがオフサイド。ギリギリの判定で東山ベンチが文句言ってレフェリーの注意を受ける。18分、東山、右CK跳ね返しをM鎌田が入れてR小野ヘッド、右に外す。決定機。20分、洛北、右80度30mFK、I中大路狙うが大きく上に外れる。東山は失点のショックから精神的に立ち直っていない。後半はずっと洛北ペース。22分、洛北の攻め、L金井に通り右シュートも右ポスト、決定機。このあたり、I中大路が攻守に奮闘。守備では前線から追い掛け回し、カウンターでは引いて受けて捌き、すぐにゴール前に顔を出す。25分、東山F坂本がフリーで切り返し左クロス、誰にも合わず。28分、洛北F伊藤の左CK、ファーのA高野の前でDFカット、攻めなおしをF伊藤ロングも上に外れる。29分、東山、左40度30mFK、鎌田のキックがファーに飛び、誰も触れず枠に飛ぶがGKセーブ。。決定機33分、洛北L金井→R藤原トオル。ロスタイムにも洛北カウンターからI中大路引いて受けて左のG榎本へ、ペナ内で倒れるがPKならず。結局0−1でタイムアップ。洛北が全国へ。
後半のシュート数3(1)対5(2)クロス数2対4。完全に洛北ペースで終わってしまった。東山は本来のキャプテン北村が故障し、D茨木がキャプテンマークをつけていたが、精神的に建て直せず。洛北が押している時間帯か、そうでなければこう着状態という展開で、東山の時間帯が全くなかった。これでは勝てない。勝敗の帰結は妥当だった。洛北は中大路が全国でも看板選手となれるが、ゴール前の仕事が増えれば更に強いチームになる。運動量や攻守の切り替えの早さ、伊藤が両サイドを活かすなど、スピード豊かな攻撃は脅威。中央からの攻めも欲しいが、洛北はじっくり回すスタイルじゃないので。現状のスタイルを伸ばせばいいんじゃないでしょうか。
06月08日(土)
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