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サッカー観戦日記
by T.K.
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■総体大阪予選 第2日 近大附−清風 関大一−履正社
履正社は4−3−3。キレイに受け渡す4バック。ボランチは石田が下がり目で左右に展開する。新村は高槻FCでFW、大阪選抜でCBだったが、このチームではトップ下に入り前線にもどんどん飛び出す。3トップのウイングはしばしば左右を入れ替える。寺本がポスト役。雨の中の芥川戦でも見せた重心の低さ、力強さは2年生チームとは思えない。一方で足は全体に遅い。足元へインサイドのパスを繋ぎ崩していく。攻守に渡りトレセンサッカーそのもので、G大阪ユースに似ている。
序盤から履正社はパスミスを連発。DFやボランチが次々にボールを失い組み立てることができない。一方関大一は俊足2トップをスペースに走らせてペースを掴む。履正社はDFラインがスピード不足でしかもボールの奪われ方が悪いために関大一FWと駆け引きが出来ず、まともに競争させられてしまい苦戦。10分、関大一・久野にアフタータックルで警告。16分、関大一のクロスにGK松田が飛び出すが触れずピンチ、長島なんとかカバー。関大一も20分までにクロス5本、カベの立つFK3本と押しに押すがシュート0。履正社のバランス感覚の前に崩せず、またクロスもFWに合わない。関大一DF陣は相変わらず連携は素晴しい一方で戦術眼は履正社ほどではなく、ミドルパスがFWにポッと入ってしまうことも。また関大一攻撃陣は少し足が掛かれば大げさに倒れるクセがあるが、主審に見抜かれファウルを採ってもらえなくなる。20分、関大一・奥田→足立。負傷交代。22分、ハーフ付近から久野ロングシュート。とりあえずここらで初シュートでも撃っとけ、という感じ。24分、関大一・辻井にアフタータックルで警告。27分、履正社・鈴木の右クロスをファーサイドでフリーの松本が頭で折り返すが誰もいない。実は決定機だったが松本にシュート意識がなかった。この辺りからようやく履正社もミスが減りパスを繋げるようになる。31分、関大一・小椋が右にいい展開。足立の右クロスを西村がファーでヘッド、外れる。決定機。32分、履正社・新村から左の松本へ、中へドリブルからコントロールシュートも外れる。ロスタイム、履正社DFがフィードミス、関大一が中へ入れたボールを今度は長島がクリアミスし、向井の足元へ、GK松田が前に出ており向井はループシュート、見事決まり関大一が先制し1−0で前半終了。
前半のシュート数は3対2。関大一は終始ペースを握りながらシュートに持っていけないもどかしい内容だった。履正社はミスが多すぎる。GK松田は前に出すぎるクセがある。キャッチングもC大阪出身にしては甘くまだ素材か。
後半も関大一ペースが続く。履正社はDFラインの特に左側がスピード不足で関大一・西村弘が徹底して突くようになる。そのため中央のカバーリング意識が高くなり、サイドが中に絞りすぎてロングフィードがいとも簡単にサイドのスペースに通ってしまう。がそこから関大一は個人で突破できず思い切りにも欠け、クロスやシュートに繋がらない。9分、関大一は途中出場の足立に代えて突破力のある古賀を投入する。この交代で関大一の右サイドが活性化。13分、関大一・向井が右コーナー付近で2人に囲まれながらキープし落としたボールを古賀がクロス、西村弘がマーカーを振り切りながらニアへ走りこみスライディングシュート、見事に決まり2点目。おそらくこれで勝負は決まった。14分、関大一・佐藤→堺。21分、関大一・西村弘がウラをとりスピードに乗った突破を履正社DFが倒してしまいPK。しかし久野が失敗してしまう。実は2点差と3点差では履正社、それに清風にとっては大違いであり、履正社とすればラッキーであった。このまま関大一に2点差負けならば、最終日の清風戦には1点差負けでもいい。しかしPKを決められ3点差負けを喫すれば、清風戦は引き分け以上が必要となる。22分、履正社・野口→角南。24分には石田がバーを叩くシュート。27分、履正社・阿部、鈴木→市島、森。関大一・辻井→山下。暑さにスタミナを消耗したのか、両チーム大人しくなりチャンスらしいチャンスもないまま時間だけが過ぎていく。終盤には履正社・石田に異議で警告。そのまま2−0で終了。関大一の2位以内、全国総体出場が決まった。
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06月05日(土)
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