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サッカー観戦日記
by T.K.
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■近畿大会二日目
後半は野洲が得意のボールをつなぐサッカーを見せ優位に進める。動き出しがいい軽墓のポストは確実で野洲の中盤はいい形でボールを持てる。空中戦では滝二CB陣は歯が立たず、GK上杉(189cm)に頼るしかない。クロスからはゴールの匂いが濃厚に漂う。しかし滝二もRB長谷川が中に切れ込んで右アウトでシュートを放つなど、いいカウンターを繰り出す。10分頃、滝二・橋本→芝崎、岡田→藤尾、野洲も藤本→赤松、前田→馬渕。赤松は点取り屋でスーパーサブ的存在。19分、野洲・赤松の突破からシュート、滝二GK上杉も鋭い飛び出しではじくが、こぼれを軽墓が決めて3−1。直後隣では草津東も得点しやはり3−1。前半から陸上競技場で点が入ればそれに応えるように球技場でも点が入っている。給水タイムを挟んでも野洲の流れは変わらず。23分、馬渕の右クロス、滝二の意識が軽墓に集中するがファーで宇野がボレー、DFに当たりCK。森田のボールをニアの片山が狙うがGK上杉好セーブ。野洲はSBが高いポジションを取り、ボランチ・SHの視野に入ることで、中盤でボールを失わずに済みパス回しの潤滑油となっている。昨年からの全国経験豊富な田中・森田はまさにチームの操縦桿となる。滝二は中盤の守備がバラバラで個々の守備意識が集団の守備能力に反映されていない。そんな中、滝二・長谷川はボールのないところで先手を取る動きで常に相手と駆け引きし楽にプレーさせないセンスある守備を続ける。30分、野洲・森田のミドルパスで左サイド深くまで侵入した宇野がマイナスのグラウンダークロス、フリーの赤松、痛恨のトラップミスでシュートならず。33分、裏を取った滝二・藤尾に野洲LB片山は激しいが正当なタックルで奪う。そのボールを繋ぎ、再び片山へ、ここで赤松がラインの裏を取り片山が正確なロングパス、今度は赤松が左から冷静に決め3−2とする。直後隣ではまたしてもお約束のように近大和歌山が決めて4−1。ロスタイム野洲も攻めるが追いつけず、滝二が逃げ切った。
それにしても前半の3−0は何だったのだろう?野洲の守備は数的不利になりがちなので、序盤は危なっかしいチームだが。冬までに組織力が高まれば、計算できるボランチと関西随一のCF軽墓がいるだけに全国でも面白い。これは滝二にもいえ、新井という切り札があり、CF瀧原や今大会はエントリーしていないが選手権2ゴールの2年生岡崎がいるだけに冬は楽しみである。
06月29日(日)
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