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サッカー観戦日記
by T.K.
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■近畿大会 一回戦 山城−清風 水口−近大和歌山
プリンスリーグの創設により昨年で全日本ユース(U−18)の予選としての役割を終えた第56回近畿大会。強豪校の中にはメンバーを落として大会に望むチームもあると聞く。過密な各種大会の取捨選択が始まったと言うべきか。普段から県外のチームとの対戦が多い強豪Aチームにとっては魅力の薄い大会かもしれない。Bチームの出場ももっともな話しだ。しかしそうでない高校にとっては、県外のチームと真剣勝負のできるいい機会である。関西のグラウンド事情の悪さから、今年も試合の半分はクレーコートで行う。私は守山北高校に足を運んだ。県立校ながら立派なセミナーハウスや時計台がある。しかし肝心の時計が止まっているあたり、やはり県立校である(笑)。
近畿大会 一回戦 山城−清風
6月28日(土)守山北高校 12時 クレー ピッチ悪 雨 並風
山城 清風
−−−木爪−−本田−−− −−−戸来−−北野−−−
−−−−−中田顕−−−− −−−−−−−−−−−−
樋口−宮本−中田悠−若林 −辻−伊藤−−若原−島本
−−田代−岡本−田中−− 川村−植田−−池端−河野
−−−−−須藤−−−−− −−−−−高橋−−−−−
山城は府大会時の4バックから3バックに変更。その中央には1年生岡本が入る。ボールを奪われたら一旦下がって確実に守る。トップ下に入った府大会のスーパーサブ・中田顕斗(ケンジ)も1年生だ。細かいタッチのドリブルがあるテクニシャン。本田がCFでその周りをタイミングよく動いて後方からのパスを引き出す木爪が動く。基本的にロングボールの多いチームだが中田顕が絡めば中からの崩しもある。宮本は左足からの正確なミドルパスあり。
清風はラインコントロールの意識の強い4バック。CBは長身で空中戦には滅法強い。フラット気味の中盤もバランスをとる意識が強い。伊藤はFK担当。北野は長身ポストプレーヤー。戸来が周囲を動く。パスを良くつなぐ。
水が浮く悪条件下で序盤から清風がショートパスをよく繋いで押し込む。山城はゲームプランかもしれないが、全体に下がりしかも相手パスコースの限定が甘いため、受け手に素早くチェックに行けず、楽々パスを回させてしまう。一方清風もショートパスばかりで、ドリブルや、MFのゴール前への飛び出しがなく北野の高さも使わないため、徐々に山城に守りのリズムが出てくる。清風はCBがおとなしく、中盤との連携がやや甘い。流れのなかで川村・植田が同時に上がっても中盤に声をかけず、池端・河野の2バック状態になったり、押し込んだ状態で最終ラインの3人がハーフを5m超えたところでラインを作っていたり・・・・・・。誰か一人ハーフライン上で止まるだろう、普通。20分あたりから山城のロングボールも有効となる。27分、山城・木爪がロングボールを左に流れて受けクロス、空中戦のこぼれを中田悠が20m左足ミドル、GK高橋が美しい空中姿勢でダイビングキャッチ。終了間際の35分、清風は左サイドを崩し川村(多分)のクロスを右から走りこんだ島本の頭にピタリとあい、清風が先制した。
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06月28日(土)
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