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サッカー観戦日記
by T.K.
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■総体京都決勝 山城−向陽 JFL第13節 佐川印刷−国士館大
後半8分、国士大の左からの攻めを止めた法専がクリアミス、左に流れ受けた木村が自陣ペナでドリブル、これを国士大がカットし、木村のエリアにいてマークが浮いた舟木がパスを受けて決める。劣勢の国士大が先制。DFが自陣ペナでミスを繰り返せばゴールも決まるというもの。17分、佐川印刷もパス回しから妹尾が左に流れてクロス、中森ドンピシャヘッドで同点に追いつく。国士大・トップ下鈴木→深澤。クロスを辛うじてクリアするなど、国士大はギリギリの守備が続く。21分、佐川印刷・村尾→吉見。スピードと技術はあるが、あまり周囲が見えていない選手で、突破力を買われたのだろう。前半からパスまわしに翻弄された国士大の運動量もガックリ落ちている。24分、国士大・久保田→新田。27分、佐川印刷・吉見カウンターからドリブルで中に持ち込み、右に一人余っているのを無視して強引にシュート、決まらない。パスを出せば超決定機だっただけに痛恨の判断ミスだった。35分、佐川印刷のダイレクトパスから津山の左クロスを森住がヘッドで決め逆転。ところがここまであまりいいところの無かった国士大が逆転後は押し上げが早くなり、ロングボールのこぼれを拾えるようになる。39分、クロスのこぼれから鈴木弘シュートはGK斉藤が足で防ぐ。44分、国士大・永田が強引に持ち込みゴールライン際から振り向きざまのクロス、これになだれ込んだ国士大の一人・鈴木弘に合い、ヘッドで押し込み同点、結局引き分けに終わった。

佐川印刷は勝たなければいけないゲームを落としてしまった。2失点は自らの甘さが招いたもの。1点目は完全なミスからだし、同点ゴールはクロスを防げたはずだ。ただDFも能力は高い。この日は決定力を欠いてしまったが、FW陣も中森の空中戦の強さ、妹尾のスピードと得点センスはJFLトップクラスだし、今は接戦を落としているがいずれ上位に上がってくるだろう。得点はいずれも中央のパス回しからサイドを完全に崩した、絵に描いたように鮮やかなものだった。それにしてもこんな魅力的なチームを見に来る客が何故300人程度しかいないのだろう?

国士大は体育会系らしい粘り強さをみせた。後半のシュート数は逆転ゴールまでは7対3と完全に佐川印刷に押し込まれていたが、残り10分でシュート6本。執念・迫力といった精神的な強さや体力だけでは厳しいはずだが、国士大のそれは別格だからなあ。G大阪・上野山さんの姿はこの試合は見当たらなかったし、特にタレントがいるわけではなかった。強いて挙げるならFW鈴木弘大か。

06月15日(日)
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