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サッカー観戦日記
by T.K.
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■全クラ第2日 浦和−山形 鳥栖−新潟
立ち上がり、新潟が後方から大きな展開で鳥栖を振り回す。C岡本の展開力と撃墜力が目を引く。I本間は中学生時代から抜群に上手かったが、当時セントラルハーフで、体格が無いのでFWになったのだろうが、ドリブルからのパスが冴え、テクニックではこの年代トップクラスだ。一方鳥栖もC平瀬がやはり高さがあり、H秀島は力強いポストプレーで起点になる。そして一番目を引いたのがS相良で鋭いターン、カットイン、飛び込みと左ハーフに求められる資質を備えており、1年生ながらエース格だ。今までなら鳥栖U−15から東福岡に行ったのだろうが、鳥栖U−18が力をつけてこういう選手が入るようになったのだろう。ゲームは大きく振り回す新潟に対し、鳥栖が激しいフォアチェックで徐々に自由を奪い、新潟も展開が小さくなって、鳥栖はレフティの右ハーフF兵働も仕掛けはじめ、圧倒的なプレー強度で押し込み始める。そして25分、右のL本田から中へ、こぼれをI石井が蹴り込み先制。その後もI石井からL本田、H秀島へと鋭いパスワークが冴えるなど、セントラルMFも攻撃に絡み、攻守に新潟を圧倒、前半は1−0で終わったが、手元集計で新潟をシュート2本に抑える。なお32分にH秀島にラフで警告が出ている。
ハーフタイムでH秀島→P打越隼。シュートを撃てなかったので仕方ないが、秀島も2年生早生まれながら、大学でも即Aチームに絡めそうな逸材だ。一つには新潟C岡本が凄すぎたというのがある。
後半も鳥栖の流れは変わらず。42分(後半7分)、R千葉→M辻椋大。右ハーフに。G柴崎が左ハーフに。47分、新潟GK㉚土山のパンチミスをP打越拾い1対1の超決定機もセーブ。49分、鳥栖、I石井のスルーパスをP打越決めて2−0。鳥栖、L本田→E盧泰曄。52分、鳥栖F兵働→J三好辰典、新潟G柴崎→Q西山浩人。後半は鳥栖の猛攻が続く。新潟は本間の仕掛け以外攻撃が全く冴えず、暑さにやられたのでは、と疑う不出来だが、守備陣が耐える。62分新潟、A原田に警告。反スポーツ。63分、新潟E押久保→㉙笹川璃矩。66分鳥栖、S相良→M山口隆希。70分、鳥栖フォアチェックから新潟GKのミスをJ三好カットして左ドフリーのP打越が流し込む。3−0。新潟GK㉚土山は技術的なミスがこのゲーム2回目。反応はいいタイプなので、中体連出身の素材系GKかと思ったら新潟U−15出身。逸材なので丁寧に育てていくしかない。鳥栖、I石井→㉜兒玉澪王斗。鳥栖M山口がフォアチェックでラフで警告。更にロスタイム、鳥栖、G松岡のFKが決まり4−0。結局鳥栖が完勝した。後半新潟のシュートは一本もなかった。
新潟はGKのミスがなければ2失点で済んだだろうが、それを差し引いても勝機がなかった。そのくらい鳥栖が強かった。デュエルの差がありすぎた。九州らしいプレー強度だった。プロに行くようなタレントの数では引けを取らないが、そうでない選手のレベルに差があった。
公式記録
今大会は「新興チーム」を観るということを主眼に置いたが、満足だった。どこも強かった。やはり間違いなく全国的にレベルが上がっている。今後は更に後発のJ3組のユースが時間をかけて力をつけるかもしれない。
07月23日(月)
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