ID:40506
サッカー観戦日記
by T.K.
[4381871hit]

■兵庫県高校新人戦3回戦 三田学園−県西 柳−滝二 神戸弘陵−芦屋学園
   10 松尾佑真
    8 中川和保
    7 末吉陽
FW 18 渋谷大器
   11 節政亮人


立ち上がりから神戸弘陵が個人能力で上回ることが分かる。GK@鈴木は大きな声で指示を出しB谷後は確実な守備と捌き、D原は守備型サイドバックとして堅実な守備を見せ、高さもある。C木村もミスはあるがフィードを見せる。そしてM木野は素晴らしい加速から突破力を見せ、攻撃の中心として素晴らしい存在感を見せる。キックも正確。そしてF上月も後方から見事な持ち上がりで攻撃に厚みを加える。J野中も絡み、インサイドが強力。更に1トップI本庄も素晴らしいキープ力。とはいえ、連携はまるでよくない。特に守備陣は穴だらけだ。それを芦屋学園は中盤I松尾、G中川が攻守に効いていて、神戸弘陵のボランチ
の上がった隙を巧みに突く。正直兵庫で勝つだけなら、そして全国でベスト8狙うだけなら神戸弘陵は全く問題がない。しかしプレミアでは戦力的におそらく残留を争うことになる。守備的なゲームが増える状況の中で、伝統のパスサッカーをするには連携が合わず、かと言って守備力はもっと足りない。ドリブルを主体に個々の能力で上回っているから、高校レベルでは満足すべき戦力だが、プレミアでは開幕までに何とかしないと、序盤で自信喪失してズルズルいってしまう。だからあと2ヶ月、神戸弘陵には時間が足りない。27分、神戸弘陵のドリブルを倒され、正面18mFK。ここで5人くらいボールのところに立ち、蹴るふりして次々に通りすぎ、M木野が左隅に叩き込む。1−0。前半1−0。

ハーフタイムJ野中→㉓余田綾大。トップ下に入ってM木野がボランチに。㉓余田はスルーパスを得意とするタイプのようだ。しかしM木野のボランチは守備力が落ち、一層中盤の組織が怪しくなる。45分、神戸弘陵、カウンターからO立岩の右クロスをI本庄が左足で右隅に決めて2−0。芦屋学園はFWがサイドに流れて2列目を押し出すなど、組織力で上回る。J節政の左足は見事だ。結局2−0で終了。

神戸弘陵は現時点では個々の能力はプレミア残留ギリギリ、組織力では極めて苦しい状況だ。なんとかチーム作りを4月までに進めてほしい。芦屋学園は今年も上位に絡みそうだが、強烈な「個」はなかった。新人戦の中では組織力を感じた方かな?神戸弘陵の個に押されながらも組織力・走力が落ちなかったにも良い。ただドリブルを止め切る守備力、止められないなら早めにファウルで止める、といった工夫は必要かと思う。

01月31日(日)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る