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サッカー観戦日記
by T.K.
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■総体大阪予選 第2日 近大附−清風 関大一−履正社
後半は両者慎重な立ち上がり。6分、清風・伊藤が技巧的な突破でペナ内に侵入し小谷へパス、シュートはブロックされるも島本へ、シュートはGK岡本が抑える。8分、清風・島本がアフタータックルで警告。少しずつ近大附ペース。12分長束のシュートはGK北井正面。暑さの影響か清風中盤の運動量が落ち、しばらく近大附ペースが続く。やはり走力では近大附が一枚上手か。しかし16分清風はカウンターから米田の右クロスに平岡が蹴りこむ。0−1。まさに「これがサッカー」だ。18分、近大附は福山にDFの意識が集中し、川原がペナ外正面やや右で受けシュートを狙うが利き足の右に持ち替えるのに時間がかかりシュートならず。21分、近大附・入江が左に流れクロス、川原ヘッド、GK北井も防ぎきれず、ラインぎりぎりに落ちる。川原は両手を挙げて喜ぶが判定はノーゴール。微妙というかスタンドからは判断がつかない。こういう場合川原がすぐ詰めたりすれば必ずノーゴールと判定されるものなので、プレーを止めて喜ぶ行為には納得。22分、清風は運動量が落ちて消えてしまった伊藤をあきらめ島津を投入。26分、ウラへのパスを川原が快速を飛ばして追いつきペナ外左でDFがナナメ後ろからタックル、足に掛かりFK。故意には見えず警告はなし。ここで清風は平岡→木原。運動量が落ちておりこれも予想通りの交代である。右の島本も落ちているが中盤二人を代えて様子見か。このFKを近大附は入江が森實の頭に正確に合わせてゴールイン!1−1と振り出しに戻す。28分、清風も快速・米田がウラを狙うが、GK岡本飛び出してカット。直後に清風・小谷が足を攣り佐川に交代。どうやら辰巳も足を攣っている。引き分けでは清風以上に不利な近大附が攻めるもシュートチャンスはつかめない。35分、近大附・福山→西田。さらに小柳→寺谷。スコアは動かずそのまま引き分け。

初戦に負けている両校とすれば痛み分けで一歩後退となってしまった。特に得失点差が−3の近大附は絶体絶命。後半のシュート数は3対3。クロス数は7対3で、近大附は押し気味の展開をクロスにまでは繋げていた。しかし成功したクロスは1本だけで、わずかシュート3本に終わる要因となった。福山は囮役として活躍したが自らはシュートに持ち込めず。清風は最後まで米田のスピードが落ちずカウンター要員として機能。中村の奮闘が勝ち点を引き寄せた印象。

なお順位決定の参考用にPK戦が行なわれ、全員が決めた近大附が4−2で勝利した。


第1試合の結果、第2試合の勝者は2位以内が確定し1試合残して全国総体出場権を得る。関大一は新人戦時点では抜群のチーム完成度を武器に大会最強チームだった。そのアドバンテージがどれだけ残っているか?

対する履正社はサッカーの専門学校としては全国大会の常連である。高校チームは強化を始めたばかりで、3年生が見当たらず2年生主体のチームとなる。01年にはルーテルが全員1年生で地元の全国総体に出場するなど、下級生チームでの全国大会出場の前例はいくつかあるが、タレントを集中的に獲得することが不可能な大阪ではもちろん前代未聞である。


総体大阪予選 決勝リーグ 関大一−履正社
6月5日(土)高槻総合スポーツセンター 11時 ピッチ並 快晴 弱風

関大一               履正社
−−−向井−−西村弘−− 鈴木−−−寺本−−−松本
−−−−−辻井−−−−− −−−−−新村−−−−−
田中貴−−小椋−−−奥田 −−−石田−−原泰−−−
樽井−久野−−寺野−佐藤 阿部−長島−−永戸−野口
−−−−−中山−−−−− −−−−−松田−−−−−

関大一のGKとDFラインは新人戦から変わっていない。左利きの長身CB久野を軸としたゾーンの4バック。LH田中は左利き。2トップは小柄でともにスピードがある。どちらかといえば向井は技巧的、西村弘は速いタイプ。


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06月05日(土)
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