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サッカー観戦日記
by T.K.
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■総体京都決勝 山城−向陽 JFL第13節 佐川印刷−国士館大
佐川印刷 国士舘大
−−−妹尾−−中森−−− −−鈴木弘−−小林−−−
−−−−−津山−−−−− −−−−−鈴木−−−−−
村尾−阿岸−−森住−石田 −久保田−藤田−舟木−−
−−木村−伊藤−法専−− 永田−杉森−−佐藤−橋本
−−−−−斉藤−−−−− −−−−−山下−−−−−
高校サッカーの「後座試合」JFL。アナウンスによると観客数は351人。今期からJFLで戦う佐川印刷だが前節まで13位と苦戦を強いられている。関西リーグでは圧倒的なパス回しを見せ、JFLでも上位を狙えると予想していただけに意外な順位である。前年昇格した佐川急便大阪は最終的に9位に食い込んでおり、実力的に一枚上の佐川印刷なら上半分を狙えると見ていたが、初のトップリーグで攻撃的なサッカーが裏目に出たのかもしれない。選手層は薄いが特にケガ人はなし。3バックはラインの意識が強い。ボランチの森住(桐光学園・選手権準優勝メンバー)は下がり目、FC京都から移籍した阿岸(元U−18代表候補)は上がり目。全員パススピードが早く、グラウンダーでのパス回しから、後方の選手が次々と飛び出す攻撃的で娯楽性の強いサッカーを見せる。長身中森(元山形)がポスト役、スピードのある妹尾(3年連続関西リーグ得点王)が裏を狙う。関西リーグ時代から一人で太鼓を叩き高い声を上げていたサポーターの姿も見える。
この日は総理大臣杯の関東第五代表決定戦と重なり、完全にBチームの国士舘大。昨年から関東でも春季リーグが導入されたため、JFLには実質Bチームが出場することが多い。といってもさすがは関東随一の分厚い選手層を誇る国士舘大、昨年は低迷どころか過去最高の順位を記録した。相手ボールになればいったん引いて確実に守る。FKも蹴る舟木(右足担当)、久保田(左足担当)からのロングボールをトップに当て、こぼれ球を拾い二次攻撃につなげる。小林がCFで俊足鈴木弘があらゆるところに動く。
ゲームはパスを回し中盤を支配する佐川印刷とタテに長いボールを入れる国士大という構図が続く。国士大が前からプレスを掛けても森住が下がり、巧みにパスを捌き危なげなくプレスをかわす。国士大のCBは中森に空中戦で劣勢を強いられるものの高さがあり、グラウンダーのパスにも良く反応し、ラストパスを入れさせない。国士大のポスト役小林は全く起点になれず、佐川印刷にすぐ奪い返される。10分、村尾・阿岸がポンポンとワンツーを決めてサイド突破してクロス、中森を囮に妹尾が決定的シュート、枠外す。22分、ダイレクトパスが何本も決まり、妹尾右クロス、こぼれを阿岸シュートもDFブロック。34分、敵陣で奪ってのカウンター、石田から妹尾へ、シュートはGK山下がブロック。何度も佐川印刷のパス回しが鮮やかに決まるのだが、どうも鮮やか過ぎるというか、国士大のプレスが運動量頼りで、相手の二手三手先を読んでいない動きが目立つ。目指すサッカーのレベルが違うといっても過言ではないだろう。これは国士大に限らず大学サッカーの大半に言えることなのだが・・・・・・。前半のシュート数は9対5。
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06月15日(日)
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