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サッカー観戦日記
by T.K.
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■プリンスリーグ関西 第4節 G大阪ユース−海南高校 金光大阪−平安
第一試合ほどではないが序盤から金光ペース。マンマークを基本とする平安陣内に生じたスペースをSH・FWがどんどん狙う。竹林のキックも正確で、味方にきっちりつながるあたりは例年以上。あとはシンプルに突破からクロス・シュートを繰り返すという、リスクを極力抑えた攻めを繰り返す。9分、左CK竹林→ファーの佐藤が打点の高いヘッド、これは平安がライン上でクリア。平安はカウンター狙いで俊足・宮原を活かしたい。がレフティー二人のキックが不正確で、技術のある高本も球離れが遅い上に難しいパスばかり狙い、シンプルな捌きがないためにカウンターの形を作れず、リズムが出ない。26分金光、坂部がサイドを駆け抜けてクロス、惜しくもFWにあわず。41分には金光・小林がゴール前にドリブルで突っ込む。平安DF二人が突っかけないのを見てシュート、右に外れる。谷口が声をかけて高屋にアタックさせるべきだった。結局スコアレスで前半終了。
開始前には晴れ間も見えた鶴見緑地だが前半途中から雨がざんざか降ってくる。一応芝の上だし水が浮くほどでもないし、基本的にパスをつながない両チームには大きな影響はなさそう。
後半もいきなり金光ペース。
1分、近藤の左クロスに大田ヘッド、高さ足りずゴール上へ。
3分、大谷FWが潰れフリーで打つも外す。
5分、ヘッドでそらしたボールを坂部、右からシュート、外す。
6分、大田→正面フリーの小林、思い切り狙うが上に外す。
4つの決定機でシュートは枠に飛ばず。金光のサッカーはFWやSHに負担が掛かりすぎるためか、例年決定力不足の傾向がある。返して言えば走らないが決定力のあるFWは見たことが無い。
8分、近藤、中央にドリブルし、DFの裏へスルーパスを狙う。大田も走りこむがGKが先にさわりDFクリア。
平安のコーチングはあまりに精神的なものばかりとなる。SHも深く下がり、金光SHにスペースを与えず、粘り強く守る狙いだ。これに対し金光は中での崩しはイマイチだが、大谷がミドルを積極的に狙う。34分には大谷の弾丸ミドルがゴール上隅を襲うが、GK今西も好反応で防ぐ。しかし直後の35分、CK竹林のキックがファーの佐藤の頭にピタリあってついに金光が先制。よく粘った平安の選手はがっくりうなだれる。しかし平安は集中が途切れず、守り続ける。なんとか1失点に押さえ終了。
シュート数20対5、金光は後半だけで14本も放っていた。ただシュートが枠に飛ばないことと攻めが単調で、平安のようにひたすら粘り強いタイプ相手には今後とも苦労しそうだ。今年は全国レベルでは厳しそう。ただし新人戦の頃と比べると格段に進歩している。今後の日程だが上位陣では京都サンガとの対戦を残している。佐藤のヘッドと強いキック、竹林のミドルパスとFK、大谷のミドルシュートなどが印象的で、坂部のクロスもまずまずの精度だったが、クロス以外の選択肢があればもっと良くなると思うのだが・・・・・・。
平安は粘りのチームとしか言いようが無い。今年は厳しいかもしれない。才能を感じる主将高本がもっとボールを捌ければ、また味方の動き出しが早ければカウンターを繰り出せるようになるはず。散々消耗した終盤に失点して、それでも粘る姿勢はサッカーにもっとも必要な気構えであり、カウンターサッカーに不可欠のメンタリティーだ。あとは具体的な形がほしい。
公式記録
04月27日(日)
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