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サッカー観戦日記
by T.K.
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■奈良県1部リーグ 奈良育英−大和広陵
ハーフタイムで奈良育英24番→7番が右ハーフに、11番がFWに。更に9番→10番。奈良育英の前半の2トップは高さに強いタイプだったが、後半はスピードに強いタイプ。一つには後半の大和広陵サイドのピッチ状態が比較的良くて、前半大和広陵がFWを走らせる攻撃をしたように、奈良育英もFWを走らせることが可能になることというのがある。大和広陵ストッパー陣は前半の高さにも後半のスピードにも苦戦。そしてスイーパーの11番はすでに警告を1枚もらっている。なかなか苦しい状況が続く。奈良育英はハーフタイムにGKも12番に代わり「走るサッカー」を徹底する。大和広陵は6番が右サイドバックに入り、9番が引き気味のFWに。奈良育英は前半ピッチに苦しんでいた13番の突破力が活きだす。そして10分過ぎ、13番の左クロスに11番正面フリーを決めて2−1。直後には奈良育英7番が右から入れて逸らし3−1。大和広陵は19番→14番。右サイドバック。9番→8番。これはゲームを諦めて選手を試す采配というわけではなく、「走るサッカー」という戦略を維持するための策。8番がボランチに入り、10番が引き気味のFWに戻る。後半23分には17番が左サイドバックにして6番が左ハーフに。24分、奈良育英6番→21番。6番は中盤の守備で大活躍。これは21番を試すための交代かも知れない。大和広陵は20番→2番がFWに。この選手も走る選手。奈良育英13番→17番。13番の突破はなかなかだった。芝の上でのプレーを観たいものだ。大和広陵は巧みにFWを変えながら走る攻撃を維持するが、終盤に奈良育英17番の左シュート、4−1。更に右裏に出しGKを外した11番が決めて5−1となり、大和広陵は流石に力尽きた。結局5−1で終了した。
何というか、奈良育英はきっちり教えられているというか。前任のS級ライセンス保持者の上間先生が体罰を行い辞任したわけだが、後任の先生もきっちり指導力があるようだ。荒れたピッチではスイーパーを置いた大和広陵の古典的な策が上手くはまった。普遍的だからこそ古典なのだ。しかし後半まださほど荒れていないサイドに奈良育英が攻め始めると、走力の負担がかかりすぎて持たなかった。大和広陵はとにかく中盤を作らないことにはオフサイドの山を築くことになる。10番を中盤に置けば中盤も作れるが、前線が弱くなるし、とにかく10番の使い方がカギになりそう。
03月21日(水)
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